皆さんこんばんは。
長閑と凜冽の狭間、そんな春のひととき。
風の通り道を蝶々が楽しそうに飛んでいった。
桜の花が散るころ、僕の胸は君達の思い出でいっぱいになる。
さて、今日も両親は元気です(笑。
老親たるもの、自分達より若い介助者を頼りにするのは分かります。
ただ、どこまでいっても怠惰。
もうね、質の高い暮らしという近年のムーブメントを無視するがごとく怠惰。
とにかく何もしない。
体に負担がない程度にリハビリをさせたいが、2人ともオオサンショウウオ並に動かない。
基本的な着替えや排泄などはもちろん、両親がどこまで自律できるのか?
在宅で暮らしていくためには、日常で行われる生活動作が欠かせません。
年寄りにさせる気かー!と怒鳴り散らして威嚇すれば周りが全てやってくれる。
どうやらそう思い込んでいるようですが、そうは問屋が卸しません。
僕がやるのは簡単、でもそれでは優しい虐待になって脳が衰える一方です(汗。
うちの場合、わんこの躾と同じように「おやつ」を使ったトレーニングをします。
言葉にするとあれですが、両親の甘い物への執着と性格を考えてこの方法にしました。
まずは安全に暮らしていけるために筋力をつける。
筋力を維持するということは、充実した毎日を過ごしていけるということ。
筋繊維が細くなっていくと、それに比例して人としての活動量も落ちていきます。
そのためには日々のトレーニングを継続していく。
立ち上がる動作に必要な筋肉は全てに繋がるので大事だったりして。
またバランスを保てなくなると骨盤も歪んでいくので抗重力筋はなるべく維持したい。
でも運動をしたがらない。
そこで最終兵器「おやつ」が登場するわけです。
僕「これが出来たらこのチョコあげる」
そうすると、彼らの脳内でこの運動が出来たら貰える=良いコトとインプットされる。
チョコがロックオンされると、まあよく従ってくれます(笑。
ただ1つ問題があって、安い物には見向きもしません、、、、
あとはもっと寄こせと言うので、カロリーを考えないとダメだったり。
おやつ無しだとモチベーションぜろなので諸刃の刃なのですが、
それでも寝たきりにならないよう、なんとか工夫して運動させないといけないのです。
成功体験を積み重ねて、トレーニングを続ける意味を分からせる。
そして、両親がアクションを起こしてくれたことに対してお礼を言うのだ。
全ては本人のためだけど、回り回れば僕達のためになる、そう思うことにしています。
認知機能低下を抑制するためには、体の活性化は不可欠なのかもしれません。
高齢者は自分が制御できないことに過剰に反応します。
出来ないことを手伝うのが介助だから、本人が出来ることを放棄するのはやっかい。
だからどんな小さな事でもお願いするのです。
今日の服、何が着たいのか自分で選んでね。
このペットボトル、僕じゃ無理だから開けてねお願い。
そんな感じで、少しでも筋肉と頭を使うように仕向けるのは骨が折れます、、、、
介助のさじ加減、考えれば考えるほど難しいものです(汗。
それじゃまた。