皆さんこんばんは。
今日は部屋中にたくさんのお花を飾りました。
冥福を願う。今日はわんこの命日だ。
流れてく時間の中で、僕はわんこ達を抱きしめることができた。
それは、かつて僕が心から欲しかった「家族との愛」だった。
見えているようで見えていないものから解き放たれた言いようのない開放感は、
青空のように大きく広がって幾重にも澄み渡っていき、なんだか清々しささえ感じた。
僕の心を測るかのようなあのつぶらな瞳は、長い孤独をいとも簡単に埋めてくれた。
この世で生きて、いろんなものを残して旅立っていった君達。
何年経っても居なくなってしまったことに僕は慣れない。
早く安心させてあげたいのに、鈍く光る夜にひとり泣きそうになる。
録音された、わんっ!という声を繰り返し聴くことが癖になってしまった。
目を閉じれば、深遠の果て、二筋道の手前でシッポを振って待つ君達がいる。
まぶたの中で僕らはいつでも再会できる。
でもさ、寂しくて仕方がないよ。
同じ世界を生きていた、だからきっといつか本当に会えるよね。
毎日、お線香をあげながらお経をよむのが日課になった。
その時。いつもこう想像している。
菩提樹の梢のゆらぎが心地良い、その下を白い影が走り回っている。
その向こうには一面に咲き乱れる花畑があって、とても穏やかな風が流れてく。
君達はたぶん、そういうところで楽しく駆け回っているはずだから。
あのね、僕は死にそうになってもまだ死なないよ、、、しぶといよね(汗。
だけど介護をやり遂げて、相方の荷物をちゃんと下ろしてあげないと死ねない。
だから待っててほしい。約束だよ。
雨を纏った窓を開けたら、外は音もなく静まりかえっている。
部屋のなかでは、仄かな光を帯びた灯りにわんこ達との思い出が照らされていた。
こんな僕と巡り会ってくれて、ほんとうにありがとう。