卑怯な男。

2021/03/21

ゲイの生活。 介護生活

t f B! P L

 皆さんこんばんは。



新しいお薬、ようやく慣れてきました。

服用するたびにめまいに悩まされていたので良かったです。


相方の父親はこの真冬に下半身丸出しでベッドで寝たりしてしまいます。

部屋の温度が常に一定になるように昼夜問わず暖房がついているので

ヒートショックなどの心配はないのですが何度注意しても治りません。



両親の深夜のトイレは二時間ごとにやってきます。

加齢とともにトイレが近くなるのは生理現象であり、仕方がないことです。



だから僕は、もう何年も夜にまともに寝たことがありません(汗。

排池介助は必要なのですが、人の尊厳を損なわないよう最低限の事はしてもらうのです。

尿漏れなどがあるのでオムツ交換はしますが、清潔を保つためにはウォシュレットを使い

そのあとでトイレットペーパーで自ら拭いてもらいます。



でも朝になると股間まるだし。

理由は部屋にやってきたヘルパーさんへセクハラするため。

最終的にヘルパーさんをものすごい力で押し倒して汚い口でヨダレだらけに。

本当に申し訳なくて謝っても謝りきれません。



しかも介助に来てくれるヘルパーさん全員にではなく、

特定のヘルパーさん2名だけにターゲットを絞っているのです。

つまり、自分の好みを見極めて卑劣な行為を仕掛けているということ。



異常性欲。

これは認知症や高齢の老人にままあることです。

男性も女性も自慰行為をしたり、対象の人間に抱きついたりします。

特に運動機能に衰えがないと、ものすごい力でコトに及ぼうとするので始末が悪い。



後で分かったのですが、一度だけならとヘルパーさんの心の中だけに留めてくれてたそう。

ヘルパーさんの約4割近くが利用者によるセクハラの被害経験があると言われています。



でも一度じゃ止まってくれなかった、、、、



理不尽な状況において自分自身の感情をコントロールするのが介護の基本だったりします。

金は出さないが口は出すという、親類縁者という名の分かった風のダメ出しや

自分のキャリアや時間をぜんぶ捨てて、自分で自分を追い込んでいく先の見えない生活。



僕も相方もそれでも親だから、子として最後に出来うる限りのことをしてあげよう。

一時の感情に流されず、目の前の親たちに向き合っていこうと覚悟してやってきた。



老人ホームに入れるのは簡単だ。

自分達の老後資金をもとに、相方が家を売って手切れ金代わりにくれてやればカタがつく。

解放を望むことは自分達が両親に殺される時か、相手が往生してくれるときだけなのだ。



自分がどのように振るまうべきか常に相手を観察している親たち。

人間の行動はその性格に大きな影響を受けていて、他人を操ろうとする相方のような親は

他人より自分が優秀だと人に対して優劣をつけているために、良心の欠如が顕著になる。



自分以外の人との意思疎通において、自己中心的だが魅力ある人間だと思われたい両親。

それを逆手にとって、簡単に言えば自分のテリトリー内でセクハラがばれたら

今後はいい人ぶるのが出来なくなるよという脅しを相方によってかけてもらうのです。



セクハラの対処方法、それは言い聞かせるか薬物療法しかありません。

薬物を使うと100%寝たきりになって、なんのために生きているのか分からなくなります。



何か問題があっても非を認めない。

すべて他人が悪いのだからと平然と嘘をついて被害者になりたがる父。



やってることはレイプだから、犯罪者だから警察に突きだそうか?

今度やったら薬物治療で何も分からなくなってあとは死ぬまで老人ホームだけどいいよな?



相方は父親の人間性を見ながら、そんな風にとうとうと言い聞かせました。

良心の呵責を感じもしないで欲望に忠実に生きるのはただの獣でしかありません。

やられた相手がどんな心の傷を負うのか、考えられないからやってしまうのでしょう。



憎まれっ子世に憚るを地でいく人だなー。

でもこの脅しのおかげで、今のところ悪質なセクハラが止まっています。



逃げ道を塞ぐような叱り方は本当はダメです。

でも相方も僕もこれは犯罪の域だし、ヘルパーさんの善意で留め置いてくれてるだけ。



ケアマネジャーさんを通じて、ヘルパーさんへ父を叱ったことを伝えてもらった。

そしてもう遠慮せずに、今度セクハラされたら強い態度でいいので

父のプライドをへし折って突き放してほしいとお願いしました。



ヘルパーさん、辛かっただろうに家族として対策をしてくれたことを喜んでくれた。

父親は、年寄りだし何やっても許されると潜在的な甘えを持っているんだと思います(汗。



介護は、いい方向へ高齢者を管理するというやり方に気づかれたらいけない。

それか、はじめから介護方針を伝えて自分達の気持ちを話しておく、それしかない。



でも根っこには、真心であなた達を介護しているんだよという気持ちがあること。

今まで当たり前と思っていた世界が、周囲の助けで成り立っている事を知ってほしい。



そう思うのです。



在宅介護をはじめて僕がもう6年目。

相方が9年目になりました。



たぶん介護費用は保険外で数千万を超えたはずです。

それでも僕や相方が時間度外視で無償の介護をしているからそれで止まっています。



いつか老人ホームに入ることになるだろうか?

実は一人はある疾患によって自助グループのホームすら無理です。

もう一人は気性が激しいので老人ホームに入れたとしても追い出される可能性もあります。



それでも、もしもの時のために施設を探し続けています。



元々相方が死にかけても、冷たい視線で一瞥するだけの親たち。

僕もHIV以外にも病気を抱え、いつまで体が持つんだろうと考えることが多くなった。



今、僕達が死んだら親である2人はどうするんだろう?

何も考えない人達だからきっと路頭に迷うんだろうな。



今でも許せないのはわんことの最期の日。

思い出を作りたい、それを話したらそんなくだらんことより世話しろと怒鳴ったこと。



たぶん僕は生涯、相方の両親を許せないと思います。

でも相方が老後を穏やかに生きてほしいから後悔のないよう介護をするだけ。



限られた人だけが生活に寄り添うという介護という行為。

現在、ヤングケアラーという、10代や20代の若い子が介護をさせられて

学業や仕事に影響をきたしてしまうことが社会問題になっています。



介護はぶっちゃけ押しつけあい。

利口な人はなんだかんだ理由をつけて逃げてしまいます。

そういう大人に子供が介護を押しつけられる。



僕達は大人で覚悟を持って介護をしてるけど

若い子たちは一人で抱え込むしかない環境ならば逃げていいと思うんです。



本来、親戚も親も助けない環境なんて異常ですから。



お財布だけ握って、介護者にはお金などを自由に使わせないという実子もいます。

また、相方の親のように老後資金は遊ぶ金だけど介護費用は子供の役目ねって人もいて。



家族の絆に拘って自滅しないこと。

頑張らないでいいんだよって若い子たちには割り切ってほしい。

そして自分達の夢を諦めることのないように考え方をかえてほしいな。



これだけ長く介護を続けてこれたのは、僕達に関わってくれてる人達のおかげです。

その感謝を忘れないでいたい、でも自分の目的を見失わないようにしよう。


そう思いました。








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