忍び足で通り過ぎる閑寂は烟った雨とともに地表へ沁みてそして消えていった。
ボクらは顔を見合わせる。
「今日はお散歩無理そうだよ?」
窓を開けるとわんこ達はしばらく雨を眺めていたがひくひくと動く鼻先に
雨粒がちょこんと乗るとやがてあきらめたように部屋でゴロゴロしはじめた。
今年に入ってからわんこの後ろ足が弱って踏ん張りが利かないことが顕著になった。
立ち上がるのも少しばかり介助が必要になって、
思い通りに動かない体にわんこもイライラしていて悲しくなる。
もう老犬だ、仕方のないことなんだ。
頭ではわかっても日に日に衰えるこの子らを見ていることしかできない・・・
わんこがいる間だけ生きてみようという小さな目標のためにこの10年ここまでやってきた。
はたしてわんこ達が居なくなってしまったらボクは正気でいられるだろうか?
燃え尽きてしまいそうで怖くて仕方がないけど彼らにはたくさん楽しいことをしてあげたい。
空に停まる言葉のないやるせない想い。
時間は待ってくれないからせめて寂しい思いだけは絶対させないようにしたいな。
こんな飼い主でごめんね。
君たちは幸せかな?見ているといつも不安になるんだ。
・・・数日前、久しぶりに元相方の夢を見た。
夢の中で彼は笑っていた。
その夢を見たあと、夜中に無言電話があった。
きっと一処には留まれないというメッセージなのだろう。
今の君が幸せならそれでいい。
ボクは自分や自分の周囲になにか変化があると決まってこういうことが起こる。
往々にして説明のつかないことが多いけれど、
たいていは物事が好転する前触れだったりするから気にしていない。
でも彼になにか素敵な事があったら嬉しいなって心から思うんだ。
あれからメールも無くなってしまったけどちゃんとご飯は食べてるのだろうか?
気づけば記憶の底に沈んだ楽しかったころの二人のことを懐かしんでいることに驚く。
うつろいゆく季節の中でこうやって少しづつ思い出になっていくのかもしれないな(汗。
もうお店は出せたかな?
君がいま元気ならそれでいい。
君と出逢えたことで世界が違って見えた。
笑ってくれる。
ただそれだけでよかったのに。
君はボクの奥底にあった不都合な存在を思い起こさせてくれた。
また人を好きになれるなんて、人間らしく笑えるなんて思わなかった。
もうボクのそばに君はいないけどありがとう。
そしてさようなら。
今年に入ってからわんこの後ろ足が弱って踏ん張りが利かないことが顕著になった。
立ち上がるのも少しばかり介助が必要になって、
思い通りに動かない体にわんこもイライラしていて悲しくなる。
もう老犬だ、仕方のないことなんだ。
頭ではわかっても日に日に衰えるこの子らを見ていることしかできない・・・
わんこがいる間だけ生きてみようという小さな目標のためにこの10年ここまでやってきた。
はたしてわんこ達が居なくなってしまったらボクは正気でいられるだろうか?
燃え尽きてしまいそうで怖くて仕方がないけど彼らにはたくさん楽しいことをしてあげたい。
空に停まる言葉のないやるせない想い。
時間は待ってくれないからせめて寂しい思いだけは絶対させないようにしたいな。
こんな飼い主でごめんね。
君たちは幸せかな?見ているといつも不安になるんだ。
・・・数日前、久しぶりに元相方の夢を見た。
夢の中で彼は笑っていた。
その夢を見たあと、夜中に無言電話があった。
きっと一処には留まれないというメッセージなのだろう。
今の君が幸せならそれでいい。
ボクは自分や自分の周囲になにか変化があると決まってこういうことが起こる。
往々にして説明のつかないことが多いけれど、
たいていは物事が好転する前触れだったりするから気にしていない。
でも彼になにか素敵な事があったら嬉しいなって心から思うんだ。
あれからメールも無くなってしまったけどちゃんとご飯は食べてるのだろうか?
気づけば記憶の底に沈んだ楽しかったころの二人のことを懐かしんでいることに驚く。
うつろいゆく季節の中でこうやって少しづつ思い出になっていくのかもしれないな(汗。
もうお店は出せたかな?
君がいま元気ならそれでいい。
君と出逢えたことで世界が違って見えた。
笑ってくれる。
ただそれだけでよかったのに。
君はボクの奥底にあった不都合な存在を思い起こさせてくれた。
また人を好きになれるなんて、人間らしく笑えるなんて思わなかった。
もうボクのそばに君はいないけどありがとう。
そしてさようなら。