今年も残すところあと10日ですね。
何気なく開いたメールマガジンに
年末になると見かける、そんなお馴染みのフレーズが入っていた。
クリスマス、仕事納め、大晦日、カウントダウン、紅白・・・・
ジャポニズムど真ん中なお祭り騒ぎも毎年の恒例なのだ。
それはきっと、日本中どこを見渡してもさほど変わらない年の瀬の光景なのかもしれない。
でも空を見上げて、みんなもそうなんだろうか?って思うのが繋がってる感じがして好きだ。
病気について知ってること。
棲家がボクの身体だということ。
数限りある命の中であまねく知られている常識は通用しない。
幸せは自分だけの物だと考え、自分の身に不幸は降りかかるはずはなかった。
毎年、春を迎えられる事をありがたいと思ってきたけど、
前向きパワーも10年と持たないって自分でも分かったし、そろそろ諦める生き方を覚えよう。
・・・断舎利とは無縁だったボクの部屋もここ数日でだいぶ片付いた。
心の赴くままという判断基準で物を処分したので、このあとがだいぶ怖いです(汗。
ま、あの世になに1つ持ってけるわけじゃないんだから一切合財捨てる!コレです。うん。
今日は、前の相方さんがわんこ達に、一足早いクリスマスプレゼントを届けに来てくれました。
大きなぬいぐるみとコートを三着づつで、どっちもめっちゃ可愛くてわんこ達のシッポふりふりを見て嬉しくなった。
このデカぬいぐるみとわんこ達とわんこ型の抱き枕を全部ベットの上に置いちゃって、
そこに埋もれてもふもふしながら寝るのを妄想した。
とてつもなく大きなぬいぐるみだから自分じゃ買わないんだけど、
1回そういうのやってみたかったからヨダレが出そうだ。
それと、お前に買わせたら犬目線でしか買ってこないから。
なんかよく分からん理由で、ツリーやリース、イルミネーションや
トナカイの置物やらをたくさん買ってきてくれました。
これじゃ断捨離した意味ぜんぜんねえっての(笑。
だけど、自然素材の素朴な感じで、自分の好みを分かっててくれてめっちゃ嬉しかった。
お前のために一生懸命選んで買ったんだ・・・彼がボクの目を見ながらそう言うから、
今なら素直に聞ける気がして、最近ずっとボクの事気にかけてくれるけどどうして?って聞いてみた。
今更ごめんと言ってもお前の病気は治らないから、
俺は変わったんだってとこを見て欲しかったんだと言った。
彼がそう言った途端、付きあってプレゼント一度も買わなかったのに
何でなんだよって泣いちゃった。
いや、ぜんぜん泣くつもりはなかったんだけど、
いろんな感情がごちゃ混ぜでもう意味が分からなかった。
ごめんって言いながら抱きしめてくれた彼の温もりも、
もうボクのもんじゃないんだなってどこか醒めた頭で考えてたや。
・・・やっぱボクってアホの子だわ。
あとは、コストコとアウトレットへ一緒に出掛けました。
前の相方さんも、年末の買い物行きたいといってくれたんで助かりました。
だって、ボクはもう目がアレなもんで遠くまでは運転なんかできないし、
買った物はカウンターで発送出来るから自分で持てない物はお金がかかってもそうするつもりだった。
ずいぶん前に1回練習させてもらった事あるんだけど、
視野というのはほんと馬鹿にしちゃダメだって感じたや。
パソコンを見ている分にはまだなんとか平気でも、
運転となると全然違うんだって事が身に沁みてもう8年は運転してない。
クリスマスは一緒にとか言ってくれるけど、彼氏さんのこと優先にしてほしいからお断りした。
これだけしてもらって、それ以上になにか望んだら罰が当たるってもんだ。
ってなわけで、人間1匹、犬2匹の計3匹で仲良く過ごします。
荒みきった心もこれで若干、暖かくなるってもんです。心から感謝です。
・・・ボクの母親もずっと体調が悪いらしく、いま頻繁に病院に行ってるそうだ。
なんだか具合悪い競争なんてモンをしている気がして、聞いてから凹んじゃっています。
ボクも帰ってからしばらく強烈な吐き気に襲われてて、なんだかいやな予感しかしない。
思わず予定よりは早く切り上げられたけど、来年はまたあるかと思うと今から気が重いのだ。
でも入院中にある程度の煩悩は捨て去った。
自分でも驚くほど人に興味が無くなりはじめてて、
このまま順調に行けば自分を失くすことが出来そうだ。
人間、中途半端に自我があるから苦しむのだから、
いっそそれを失くしてしまえばいい。簡単なことじゃないか。
誰かを好きになることも、服を買いたいとか、
どこかへ行きたいとかそんな気持ちはもう失せつつある。
年齢を考えたら早すぎる老後のような余生、
だけど泣くのが少なくなるのならこんなの無くていいんだよ。
犬に依存しきってるゲイなんてキショさ満点なんだけど別に構いやしない。
彼らはボクの家族だもの。彼らの他にボクには誰もいないんだから何をおいても彼らが大事だ。
わんこのためだけに生きれればいい。
いまはそれしか考えられないや。
ただ、ありがとう、ごめんなさい、さよならがちゃんと言える人間でいたい。
誰も知らない秘密の約束。明るく終われるようにちゃんと守るんだ。
ほんと馬鹿みたいな考えだけど、人それぞれだからボクはこれでいい。