今日はお話の続きを書いてみるのだ。
病院を出て、電車を乗り継いで帰ってきた。
改札口をくぐると、前の相方さんとわんこ達が待っていた。
みんなの顔を見たら泣いてしまった。
誰にも会わずにひたすら強がってたけど、ずっと会いたかった。
いつものあの道路の角の家を曲がったらボクの家。
夢の中で見てた変わらない風景。
気づけば季節は冬に差し掛かり、紅葉の終わりかけに少し寂しくなった。
でも久しぶりに心はポカポカなのだ。
前の相方さんは、時々家を掃除してくれてたのかな?あまりに綺麗になってるんで聞いたら、
病み上がりのお前の手を煩わせたくないからって、前もって掃除をしてくれてたらしい。
お礼を言ったら、彼は照れくさそうに笑った。
なんだか本当にこの人変わったな。
・・・・今の彼氏さんがすげえ羨ましいや。
夜になって、何が食べたい?って言うから、鍋が食べたいって甘えたら
彼氏さんと二人で海鮮鍋を作ってくれて、みんなで鍋を囲んでいろんな話をした。
安心できる誰かとご飯を食べるのが久しぶり過ぎて、自分でも気づかずに涙が出てた。
二人して宥めてくれるんだけど、迷惑な話だけどそうされる程泣けて仕方なかった。
人の暖かさに飢えすぎなの丸出しで恥ずかしくなる。
十余年あまり付きあってた好きな人だったから、そこになにも感情がないわけじゃないけど
そんなのもう関係ないくらい、いまは二人の幸せを願っているし、こうして来てくれるのが嬉しいや。
団欒っていいな。
久しく忘れかけていた感覚に胸が熱くなった。
前の相方さんは心配だから数日泊まりたいと言ってたけど、
わんこと親子水入らずがいいと、さすがに理由を付けて帰ってもらった。
彼氏さんとの大切な週末をジャマするほどボクは野暮じゃない。
ただ、二人ともありがとさん。そして、こんなボクでごめんなさい。
ボクは何かに執着することが前より無くなった。
人との関係もまたしかり、何かが飛び立ったかのように空虚だけどそれでいいと思う。
今夜はわんこ達とベットで一緒に寝るんだもんね。
なんだかいい夢が見れそうだ。