こうしている間にも季節は冬へ変わろうとしています。
あれから一か月あまりが過ぎて・・・・。
長い冬の時代を経て美しく羽化する予定が、
いまだダンボールの山のなかで遭難中だったりするわけで(汗。
悲しく鳴り響くセンチメンタルな音楽は、
人の嘆きのすべてをあざ笑いながらやがて心も無くしていくからやっかいだ。
こんなに苦しいなんて、元相方さんのこと本気で大好きだったんだな。
でも大好きなんか二度と言ってやらない、死んだって絶対に言わないんだからな。
ただ、お互い生きてるうちにありがとうだけはいつか伝えたい、、、、
ひたすら待ちわびたすえにそんな日がくるのかは疑問だけど。
1600キロメートルの距離は泣き出しそうになるほどに遠すぎて。
夏の喧噪を越えて一段と閑かに咲く秋桜が生き急いでた。
その近くで遮断機が下りる警報音がひずんだ音を響かせてる・・・。
窓の外では路地裏の猫が物欲しげにこっちを見てるから、
言いようのない寂しさになんだか自分が隠せなくなるような気がしてた。
大事なことは言わないで生きてくの?・・・
そんな気持ちに織り籠められた居心地の悪い空気感はちょっと息がつまるや。
病気にならなければ出逢わなかったひと。
出逢ってからくれたたくさんの手紙や
結婚指輪だと思って欲しいと送ってくれたリングや
あなたに内緒で大事に取っておいたライブのチケットや映画の半券、
そして数えきれないほどある内緒で撮ったあなたの寝顔の写真・・・。
今日これからぜんぶ整理するよ。
自分が思うよりもなんだかずっと堪えてたみたいだ。
魂は廻る、、、、
おもえば人の家庭が羨ましくていつも父親になれそうな人を心のどこかで求めていた気がする。
だからなのか、あなたに出逢うまでのボクは一回りも二回りも上の人にしか惹かれなかった。
ボクよりちょっとだけ年上で、ボクよりチビのくせして頼もしくて、
だけど見たらどっから見てもやっぱり小さくてミニマムで。
でもボクのそんな気持ちとは裏腹に、
あなたはいとも簡単に自分の秘密をボクに話してくれて嬉しかった。
人に秘密を打ち明けられたのは、それが生まれてはじめてだった。
なんでこの人は、自分のマイナスの部分をこんなボクみたいな人間にさらけ出してくれたんだろ?
・・・この人に愛されたい。
なぜかそう思えて、それから毎日があなたのことで頭がいっぱいだった。
いまなら浮気も笑って許せるし、ハッテン場も行ってらっしゃいって勧められるし
預金も全額渡せるし、なによりずっと好きでいてくれるよういい男になるからって必死に縋れる。
お願いだから行かないで、ボクのまえから消えないで。
ミジメになるから言えるはずもない・・・でもホントはそう言いたかった。
どうか幸せになってください。ボクが後悔するくらい、うんと、うんと幸せになってください。
ボクの知らない誰かを愛して、それからたくさん笑わせてあげてください。
こんなボクを人間として愛せる人はいるのかな?
こんな欠陥だらけのボクを愛してくれるのならゲイじゃなくてもぜんぜん構わない。
ダンボールを開けながらまだ涙が出る自分に驚いているや。
明日をよくするために頑張ってあなたを片づけるよ。
女々しくてごめんなさい。