エイズ予防月間

2014/11/02

HIV・AIDS

t f B! P L
みなさんこんにちは。

今月の11月16日から来月の12月15日までは、東京都のエイズ予防月間です。

世界保健機関が世界エイズデーと定めた来月1日までの1か月間を予防月間として
東京都が啓発キャンペーンを展開していて。

今月に入ってアーティストによる、治療支援コンサートが開かれたりして、
エイズに対する取り組みはほんとありがたいことです。

・・・人はこの病気に対して、寿命まで生きられます、
死なない病気なのだから自死するのは愚かなことだという。


寿命まで生きられる?そんなものは希望的観測でしかない。
それを立証した患者などまだいないし、まだまだ未知の病気であることに
現時点で変わりはなかったりします。

だからこんな思いは誰にもして欲しくない。
・・・だって、すぐに死ななくても心は死んでいくのだから。

近親者であるのと自分が感染者であるのとでは大きな違いがあって、
人によっては心が折れてしまうことだって多々ある。

闘病が長引けば長引くほど、感染者としての生活が人の心を大きく変えてしまうからだ。

だから、支えてくれる人が傍にいるかいないかの違いは、
感染者の予後に大きく関係してくるような、そんな気がするんだ。

たしかに自殺は愚かなのかもしれない。逝ってしまった人も1人だけ知ってる。
だけどボクは痛いほど気持ちが分かるから、その選択をどうしても責めることができない。

みんながみんな強いわけじゃない。

全員が寿命まで生きることができる、一日も早くそんな世界がくることを願ってます。

このまま生きていれば、この先もっと苦しいことも襲ってくるかもしれない。
だけど楽しいことだって、嬉しいことだって、命の輝きを知ることだって、
これから同じくらいボクの中にはあるはずだ。

小さな幸せ。

病気でなければ気づくことができなかったものだ。


だからボクは生きている毎日に感謝をするようになった。
世の中にあるものすべては当たり前のようでそうではない。

当たり前ではないのだからいつだって謙虚でいたい、そう思う。


感染者として生きて、なんだかんだ気がつけばあっという間に10年になってる。
ずっと闇を抱えて生きて、ずっと孤独で、ずっと叫び出したくて、
そして、ずっと心のどこかで死にたがってる。


ボク自身、こっからあと10年耐えられる気がしない。


ほんのときどき、希死念慮と闘うのも疲れてきちゃったよってため息をつくことだってあるけど
それでも歯を食いしばって生きなければならない。だって、それが唯一恩を返せるすべだから。

国民の人口からすればゲイのマイノリティーの、感染者はさらにマイノリティーだと自覚している
けど、この機会にひとりでも多くのかたが検査に行ってくださるよう心から願ってやみません。


みなさんの連休が楽しくなりますように




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