言葉にできない

2014/11/16

HIV・AIDS

t f B! P L
みなさんこんばんは。



勇気を出して助けてと言えなくて
誰もいないからずっとひとりぼっちだった。

でも仕方がない。ボクにはこれがお似合いな人生なんだ。

見舞いはどうせ会社の人と前の相方さんだけだから断った。
いまのボクは幸せな誰かを見るとよけいに孤独を感じてしまうから。

・・・・そして良かった昔を思い出してはなぜか年老いた気分になってく。

誰かがそばにいれば、その人たちの幸せに否が応でも気づかされる。
思い通りにならない希望に打ち震え、あなたが居ない道の上で途方に暮れながら胸が苦しくなる。


性格がねじ曲がりすぎだな自分・・・・。


入院してまだ数日だが検査づくし。
なぜか以前よりも心が人を拒絶しているようで、触られるだけでもビクっとしてしまうや。

誰にも逢いたくない。人が怖い、怖くて死にそうだ。
精神的な支えを失うと人はこうも簡単に元に戻るのか・・・そんなことを身をもって知りました。

入院前、ブログの記事を全部非公開にした。

もしも。自分が死ぬようなことがあったとして、
その時にボクが書いたものが残っているのは自分の流儀じゃない、そんな風に思った。

ボクが死んでも悲しむ人などいないだろうが、
もしも悲しんでくれる人がいるのなら、悲しむよりも早くボクのことを忘れて欲しいからだ。

ブログなんてものがいつまでもあったら、その人にボクの残骸を感じさせてしまう。
たとえネット上のことだとしても、ボクはボクを知る人たちには笑っていてほしいんだ。

だから足跡は全て消して逝きたい。
一生懸命考えてひねり出した答えは、『いつでもその準備だけは怠りたくない』だった。

ブログを一年間放置してたことで、見ている方にご心配をかけてしまったから、
なにか身体に異変があるときはこうしようと考えてたんだ。

それと、元相方に見られたくないっていうのもある。

だけど、前の記事を消したことでメッセージをもらってしまい、
正直なところ、どうお返事したらいいのかめっちゃ迷ってしまった。

心配かけたくなくて、当たり障りなく『お仕事頑張ってね』なんて返してしまったけど、
治療が上手くいって帰れたらまた公開するからどうか心配しないでください。ね?

・・・・ある感染者の方からメッセージをいただいた。
簡単な自己紹介からはじまって、それからあるとても素敵な言葉をかけてもらった。

同じ感染者の方との交流は、いままで数えるほどしかなかったから驚いた。
てっきり感染者の方には嫌われてるんだと、そう思ってたからメッセージに涙が出たんだ。


進んだり戻ったりの状態かと思いますが
そうしながらもゆっくり歩めているもんです。”

早々に結果がほしくていつも焦ってたボクにこの言葉は嬉しかったや。
孤独感に押し潰されそうなときには、この言葉を心の中で繰り返そうかななんて思います。


夕焼けがベットに寄りかかるころ、
ならだかな坂道をくだりながら帰るひとたち。

ガードレールの向こうのバス停がなんだかぼやけて見える。
長い影が、遮断機の音に合わせてみんなで揺れていた。

寂しいような複雑な気持ち。
早く帰ってわんこたちに逢いたい。


・・・・ボクはもうホームシックのようだ。



おやすみなさい。






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