新規エイズ患者、四半期で最多=発症まで気付かず-厚労省
厚生労働省は30日、エイズウイルス(HIV)への感染に気付かないままエイズを発症した患者が
今年の第2四半期(4月1日~6月30日)に146人となり、四半期では1984年以降、
過去最多になったと発表した。時事通信
年齢別にみると、50代以上の発症が著しい増加傾向にあるみたいなのだ。
世界保健機関が治療法の見解に対し『CD4の数値が500以下を投薬の目安とする』
ってことを今回あらたに発表したばかりですが、いわゆるいきなりエイズの増加率は
患者のベネフィットとリスクの均衡を考えたらリスクの大きさが上回ってしまうために、
効果の良し悪し以前の問題になってる気がしてならないや。
確かに人によっては発症したとしても社会復帰が見込める病気ではあるけど、
いきなりエイズはその予後はだいたい厳しいことが多いのは今も変わらない。
ただでさえ劇薬なことに加えて、投薬の影響による肝機能や腎機能障害、
精神的な影響などまだまだ計り知れない未知の部分があるのも事実だったりして。
HIVのボクや相方さんでさえ次々と問題が出てくるわけで、
だからこそリスクはなるべく少ないほうが絶対にいいのだ。
いままで多くの人が『検査へ行きましょう』と提唱してきたのにはそれ相応の理由があって、
早期発見・早期治療は自分が社会で生きていくうえでの選択肢が数多く残されているのです。
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前にもブログで書いたことなのですがボクが病気だと知っている人は4人、
その中でも理解者だと言える人は哀しいかな同じ感染者である相方さんただひとりだけなのだ。
他の三人は事実を事実として認めてはいるけど、必要なこと以外では病気のことを絡めて話すことは
この先もきっとないだろうななんて相手の態度からなんとなく感じててなんだか寂しいや。
やっぱり身近な理解者の存在は病気に立ち向かう大きな力になったり、ときに心の救いになったり・・・
ボクも相方さんに出逢えたことで、ほんの少しだけだけど勇気がもてた気がしてます。
きっとこのまま。誰にも理解されずに孤独に時が過ぎていくのをジッと耐えてくんだろーなって、
そんな混沌としたアリ地獄な世界をぼんやりとながら考えてた時期もあったから心強いです。
かといって、感染者オンリーな付き合いだけじゃ?その閉鎖性に拍車がかかるのも
当然といえば当然なわけで、何年経っても自分の心に巣食うモヤモヤが晴れないのは
自分が選んだ道だから仕方がないともう諦めています。
朝ベットの中で目覚めたときから
パソコンに向かってお仕事をしているときも
ジムで一生懸命に汗を流しているときだって
ボクには窮屈なクローゼットの奥へしまいこんでいるHIVという病気が常に寄り添っている・・・
他の病気と同じようにサラっと言えたらこれほどラクなことはないのにって、
そう考える気持ちもままあるからこれまたなかなか厄介なのだ。
たいてい気弱になるそんな日には、事実を受け入れたはずなのにどうして?って、
答えのない自問自答に明け暮れるのがオチなのです。
いまだにボクのカラダには見るも耐え難い爪痕が残っていて、
毎日その姿が鏡に映るたびにとてつもなく落ち込んだり・・・
そしてそれはきっと一生続いていくんだと思う。
それでも明日がある幸せを知っているから。
このさき違う世界を彷徨うことがあったとしても、きっとボクは相方さんのそばを離れずに
歩いているんじゃないかという将来を想像できるのかもしれない。
だけどみなさんにはこんな思いはしてほしくない。
陽性だった場合の衝撃を考えると検査を戸惑ってしまいがちになる・・・
それがあたりまえだとボクは思います。
けど、知らないことで失ってしまうことの計り知れない大きさに比べたら検査は自分を知ることや、
愛する人をどれだけ想っているのか再認識するいいきっかけになるのでは?
なんてそんな風にも感じていてぜひ検査を受けることを躊躇しないでほしいのです。
どうか、いきなりエイズで苦しむ人が減りますように。
本日の体温37度5分、帯状疱疹のせいか発熱や倦怠感ぱねぇ感じなんで寝ちゃうのだ。
おやす眠。