みなさんこんばんはなのだ。
週末から体調を崩していて39度の高熱が続いていやす・・・もきゅん(涙。
んで、なにげなく付けたテレビであるドラマを見てました。
「ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ」
恐怖を乗り越えていくこと、強くなれた先にあるもの・・・
自身の体内にある病気のリスク・・・生命の危機に瀕したときそれを背負い
乗り越えるひとりの人間の静謐さをドラマは垣間見せてくれたようなそんな気がして、
あらためて自分を省みる機会になりました。
ボクはHIVだけれど、まるで当時の自分を見ているようで思い出して号泣してしまったのだ。
告知されたとき、ボクはある難病も疑われていてHIVとのコンボに
病院でも大騒ぎになったりしてめちゃくちゃ大変でした。
毎日必死でネットの中の情報を探し回っていたものの、
そのころはまだブログを書いている人なんて実際問題、非常に少なくて。
逆に検索でヒットするのは『焼印をほどこして区別しろ』『みんな焼き殺せ』といったような
見なければよかったと思えるほどの目を反らしたくなるような罵詈雑言の嵐でした。
よくあるエイズ撲滅スローガンも裏を返せば単なる社会排除を合理化するシステムでしかないわけで
その実、異分子とみなされていることに少なからず絶望したのをいまでも覚えています。
HIV=AIDSではありません。
病気の恐ろしさのみが強調されて伝えられてきたなかで、HIVとAIDSの基本的な違いに
答えられる人がこの日本でどれだけいるのか・・・それを考えると苦しくなるのです。
死を待つしかなかった昔とは違って、いまはウイルスをコントロールし、
免疫をキープすることで発症をさせないといった医療が進歩していて、
ありがたいことにボクたちはその治療を受けられる環境下にあります。
・・・・・それでもまだ医療機関へアクセス出来ない人が多いと聞きます。
実はボクも鬱病になったことで長い間拠点病院へは行けず、
その時の記憶がある部分だけ抜け落ちてたりもします。
現在は完治していますが、そのころは仕事もまともにできずましてや外へも出れなくなって、
意識が朦朧とするなかで毎日ベランダで空を見ていたボヤけた記憶だけがなんとなくあります。
さすがに死んでしまうのでは?って周りの人が気にしてお手伝いさんを寄越してくれてたみたいですが
それすらまるで覚えていなくて心配をかけた仕事なかまにはホントに申し訳なくなるのです。
いまから思えば。鬱病のきっかけになったのは、
ボクがHIVだと分かった前の相方さんの反応に大きなショックを受けたのが始まりだった気がしやす。
裏切りやがってと毎日続く罵詈讒謗にいつしかボクは疲れていたのかもしれません・・・
相方さんの言う通り、もう死ぬしかないなって、とにかく早く死ななきゃって。
そればかりがとにかくいつも頭の中をしめていました。
・・・・・ボクは相方さんとの絆がとにかくほしかっただけなのになんでこうなっちゃったんやろ。
気が遠くなるほどの長い間。ろくに帰ってきてくれないのをただひたすら待ちながら、
相方さんの愛人1号さんや2号さんの話、終わりのないハッテン武勇伝を聞かされながら
その時のボクはもういっぱいいっぱいだったのかもしれません。
ただただぬくもりが欲しくて。寂しさに逃げたその結果がたとえ数回とはいえ他の人との行為で・・・
その裏切り行為の結果がHIVという病気になってあらわれたのは
ボクへの天罰だとなぜか素直に思えました。
それまで藁をもすがるようなかすかな希望や愛されたいっていった願いが
すべて消え失せてしまったそんな瞬間だった気がします。
この病気で自死が多いとは聞いていましたがそれを身をもって知った気がして
立ち直るまでは血反吐をはく思いでしたが、そんな悪循環から抜け出したときは
生きている実感がこんなボクにも得られました。
どんな病気でもリスクの高い人ほど検査を免れようとする傾向があると言われています。
それはお金の問題も含め、受け入れてくれる社会基盤がないからに他なりません。
けれどドラマのように残される家族や愛する人たちを見たときに
『ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ』ってことに向き合わないといけないんだと今ならわかります。
生きることに対して感謝して、そしてボクを愛してくれる人、
支えてくれる人のために強い人間になりたい・・・そう思います。
むむむ。熱のせいで支離滅裂かも。失礼なこと書いてたらごめんなさいなの(汗。
おやす眠。
※お願い
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