みなさんこんばんはなのだ。
今日は相方さんと所沢市にある所沢航空発祥記念館へ行ってきたのだ。
「日本の航空技術100年展」と題し。零戦の設計者、堀越二郎の生誕110年の企画展と、
当時のエンジン栄21型を搭載し飛行可能な『零戦五二型』の二度とないコラボ。
この52型、戦時中にサイパンで奇跡的に無傷で押収された飛行可能な世界で唯一の機体。
テスト飛行にはあのチャールズ・リンドバーグもいたというから時代とはなんとも不思議なモノなのだ。
現在は米国のプレーンズ・オブ・フェイム航空博物館が所有していて。
今月28日から三日間、タキシング(地上走行)まで予定されてるらしい。
最後の来日かもしれないと言われてるので、こんな機会はもう二度とないだろうなー。
こりゃジブリヲタとしちゃ行くしかないだろってことで。
まず、映像館で『傑作機 零戦と人間・堀越二郎』という映像作品を見たのでし。
群馬県藤岡市の生家に残されていたゆかりの資料のほとんどは
なんと親族によって廃棄されてしまったとか。
寄贈されたものは現存する一部、そのほかは永遠に日の目を見ることはないというのは驚きなのだ。
日本の航空技術の黎明期、従来迫ることのなかった彼の人物像や
理想の機体を製作するための創意工夫の軌跡を目の当たりにして感動した。
晩年までの記録が時系列に沿ってパネル展示してあって、
初の国産ジェット旅客機YS-11を開発した5人のうち3人が同じ東京帝国大学工学部航空学科
だったことを知り、その時代の才能の豊かさに目を見張ってしまいやした。
私は一瞬、自分がこの飛行機の設計者であることも忘れて『美しい』と咽喉の奥で叫んでいた。
堀越二郎著『零戦 その誕生と栄光の記録』
終戦の日に書いた日記があって、それがとても印象的だったや。
天皇が敗戦を伝えたところで、今後の日本が歩む道やどうあるべきかを
彼らしい素直な言葉で語っているのだ。
それから、日本に壊滅をもたらした政策を指導してきた者が全部去らなければ腐敗の種は残る。
『誠実にして叡智ある愛国の政治家出でよ』。これが願いであるとしめていて
彼が決して戦争賛美ではなかったということがコレで分かったりしてとても興味深いや。
おもわず。映画でのカプローニとの飛行機を語る姿を思い浮かべてしまったのだ。
細かい実験データが記された三菱ノートを見ると、
本当に航空機技術の高みを目指していただけなんだと彼の人となりが窺えます。
愛用のパナマ帽や計算尺は否が応でも映画とクロスオーバーするから必見だったりして。
ところで零戦五二型、実際に見てみると思ったよりもコンパクトな機体なのだ。
70年代の来日では実際に所沢の大空を飛行していて、
当時のビデオを見て相方さんと一緒に感動しまくり。
幻の戦闘機となった烈風改の開発にはだいぶ手こずったよーで、
リベット折損の件が日記に記されていやした。
いやー、風立ちぬの復習としては完璧な企画展なのだ。
ってことで、記念館を出たあとは所沢のカフェで夜までガールズトークで盛り上がってたのでし。
とっても楽しかったや。
おやす眠。
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