シャーマンほーぷくん

2013/08/12

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t f B! P L
みなさんこんばんはなのだ。

・・・・・・

相方さんが鼠径ヘルニアだと診断されて、ボクらにまたあらたな心配事が持ち上がってしまったや。
鼠径部から腸の一部が出てくる病気で、特に40代以上の成人男性が多く、
場合によっては経過観察もたぶん・・・・可能とのこと。


専門的なことなので、そのメカニズムはボクにはよく分からないけど、
嵌頓になると最終的には命に関わるらしく、その時はどうやら緊急手術になるみたいなのだ。


あと癌の可能性もあって。
相方さんの主治医が他の病院へ紹介状を書いてくれるんだけど
こんなに一度に起こるとすげえ怖いわけで(涙。


実は一週間くらいまえ。
相方さんがケジラミをもらってきたことが分かってしまい
ふたりの間にめっちゃ険悪なムードがただよっていたのだ。


正直にいえば、幾度となく繰り返される相方さんの不貞行為に
ボクは哀しくなって毎日まくらを女々しく濡らしてたや。

某ラブホの会員証を持ってたのを見たから相当やってたのは知ってたんだ。


ボクは歴代の相方にシャーマンほーぷってあだ名を付けられるくらい、
相手の火遊びを100%言い当てるんで、実はめちゃくちゃ恐れられているという
そんな背景があったりするわけで我ながら自分のいらん能力に辟易しちゃうのだ。


相方さんに関しては。たとえばひとり旅に出かけたとき浮気される予感がしたんで、
ゲイの出会い系に相方さんの好きなキーワードをフル搭載して載せたら
一発目から相方さんがこちらの思惑通りに釣れたりとかして。


ボクと付きあってから病気に関しても、元旦にお御籤を引いたらなぜか性病のことが書いてあって、
一週間以内に相方さんが本当に梅毒にかかってたみたいな笑えないことまで網羅していて。


そーいえば、高尾山の薬王院で凶をひいてすぐ相方さん側に不利な合併話が出てきて、
組織が悪い方向へ様変わりしてしまったこともいま思い返すとあった気がするや・・・(汗。


他にも。相方さんが中野へ引っ越した時には、ふたりして鳴り止まない
ラップ音を聞いたりと、ほんと不思議な経験にはわりと事欠かない。


それでもボク自身はスピリチュアルなことには半信半疑だし、
テレビなどで見えますとか、前世はとかドヤ顔で言ってるのを見ると、なんだかなーなんて思うわけで。


世の出会いは必然で。日々その瞬間の連続なのだから、
その無限の扉をあけるのは自分でしかないと信じて、ボクは今日も一生懸命に前に進むだけなのだ。


でも最近。虫の知らせというか、なんか起こる予感がしてたから
相方さんにケジラミの治療はちゃんとできてる?って心配で言ったら、
終わったことをいつまでも責めるんじゃねえ女々しいぞ!ってキレられてしまったのだ。


どーやら相方さんはボクが責めているんだと思ったみたいでかなりショックだったのでした。


理由は分からないけどずっと眠れない日が続いていたらなんだかビンゴって感じ。
ケジラミに関してはもう許そうと思ったや・・・だってそれどころじゃないくらいに相方さんのカラダには
異変が起きていて、もしも相方さんを失うよーなことがあったらボクは正気じゃいられないのだ。


鼠径ヘルニアについては。
手術のスケジュールもあるし、どんなに早くてもどこでも10月以降の話になるみたいで・・・
末期になればなるほどとんでもなく激痛がともなうらしくボクらは焦ってるのだ。


それに外科手術となればどうしても血液が関係してくるため、拠点病院が紹介してくれる病院でなければ
無理なのは最初から分かっていて、HIVの患者にとっては本当に難しい問題なんだと改めて感じます。

幸いまだ痛みはないし。腹腔鏡手術などによって日常生活への復帰も早いと聞いているので、
プロセスにのっとってやれば絶対大丈夫と相方さんと考えているのだ。


いちばんの問題は癌のこと・・・こればっかりは運を天にまかせるしかないのかな(涙。
相方さんはボクに心配かけまいと平気そうに話していたけれど、見てたら泣きそうになったや。


・・・・・・


ボクらは年をまたがずにとんでもなく田舎へ移住することになっている。
この病気になってふたりで人間らしい生き方がしたくなった・・・


緑が豊かな田舎暮しには憧れも夢もあるけど何かを調達することの難しさや
病院へのアクセスを考えると不安になることもだいぶ増えてくるのです。


そして地域のつながりがあることは。一見メリットしかないよーにも感じるけれど
裏を返せば閉鎖的な一面もあって・・・・知らないしきたりや見えない鎖だって決してないわけじゃない。


少しでもおかしな行動を取ればすぐ噂が広まるから、ボクらのようなHIVの人たちにとっては
どのように地域に溶け込んでいくのか、それは最重要課題になってくるし心配はつきないのだ。


・・・なんてネガティブなことを思いがちだけど、それ以上に自然を愛し人の情に溢れた田舎には
都会の価値観では推し量ることができない素晴らしいモノがある。


だからボクらはそこで生きていきたいと思った。


相方さんがボクの目を見ながら養子縁組がしたいんだと言ってくれた・・・
ボクの行く末を案じてくれてるのが分かって泣きそうになったけど、
顔で笑って心で泣くのは意外と骨が折れるや。


今は泣きたくない。相方さんは絶対に死なせはしない。
神様、どうかいい結果になるよう見守ってくださいなのだ。


これが昨日の話。
おやす眠。




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