HIVって・・・なんぞや?
HIVって言葉をググってみると、医療機関、公的機関などにヒットします。
しかし、そこは、ボクらの声が直接響く場所ではぜんぜんなかったりするわけで。
どんな知識や情報の羅列も、当時のボクには茫洋たる海原のごとく、
その中を彷徨う文字群にしか見えてなかった。
さりとて啓蒙活動も同じようなもので、
それらの活動は当時のゲイシーンにおいて有名なゲイの人が多かったりして。
だけど有名だとゆーことは。少なからず多くの人にいつも見られているということに他ならない。
裏ではハッテンしまくりな活動家たちが、鷹揚に構えてアピる『○○しましょー』なんて物言いに
万に一つの説得力も感じないのも、また哀しきオカマの性なのだ(毒。
しかし。誰かがアクションを起こさないと何も変わらないのも事実なわけで。
何かをすれば、必ずそれを見つけてくれる人がいて、
そして周りのひとにほんの少しでも考えてもらう機会ができていく・・・
そーやって、多くの先輩たちがいまの礎を築いて下さって、
そのおかげでボクらはこーしていま笑っていられるのだ。
コントロールしながら生活できる疾患になった現状に、
そして障碍者手帳の重みや、飲んでいる薬の薬価への驚きを忘れずに感謝したいや。
感染の事実を知ったとき、
ボクの揺れる心を支えてくれたのはある1つのホームページでした。
神の創った調和を笑うかのような8bitの世界。
珍妙な電子音のハーモニーにカクカク揺れる不自然なGIFアニメたち。
目の前で展開するスーファミさながらな超古代文明が見つけてもらうのを待っていてくれた。
それほどに古ぼけたホームページ。
人間なんて勝手なもので危機に直面しないと真剣に向き合わない。
生きるということにどれだけの意味があるのか、
人の本質を問いただす彼の言葉が優しく沁みていつしか頑ななボクの心を溶かしていった。
・・・・それはHIV歴10ウン年選手の相方さんのホームページだった。
ボクは巡りあいを強く信じるから、
相方さんと出逢うのも(病気になるのも)今なら運命だったんだとそうおもうのだ。
茫然自失だったボクに、暗闇から這い上がるきっかけをくれた
そんなあなたを支えていける喜びに胸がいっぱいなのです。
いまボクが見てる空は、きっと相方さんが見てるのと同じ空ですよね?
ぐひひ。今日はいまから相方さんとデートなのだ。