あの日の匂いと風景

2010/06/24

日常のはなし。

t f B! P L
みなさん。こんばんは。


鮮烈な陽射しをかきわけて浮かぶ真っ白なわたがし。
蝉の大合唱が辺りの景色を覆い尽くし、海の音が子守歌を囁いていたあの夏の日。

十数年まえのこの時期、ボクらは親子を解消した。

子供のころの記憶は強く残るはずなのに、いまや父の顔さえもよく思い出せなかったりして。
まるで昔からなかったかのよーに、今年も父の日はボクの脳裏を過ぎていったのでした・・・・。

でもこの日になると、どーしてんのかふと想いを馳せることもある。
父でいてほしかった、他の家庭のよーに父らしーことをしてほしかったって哀しくなるけど。

その反動からなのか。ボクが好きになる人は、いつだってひとまわり以上年が離れてて(汗。
気がつけばその恋人に、父としての役割を、父としての面影をいつも追い求めていたんだ。


いびつに歪んだ愛情は、つねに相手の欲求に忠実でいることで成り立っていたから。


いつも。ピントの合わないファインダーの向こうで、違う方ばかりを向いている前の相方さんに
レンズの方をちゃんと見ろや!!!って心で願いながら、でも今の関係が壊れちゃうのが
恐くって、怖くって、それを言葉にすることは結局のところ一度もなかった。


『行かないで』と。


みっともなくすがりつけない、自分を出せない、そんな自分が自分ですげえ大キライやった。
結局。その強がりも十年でくたびれて、いまの自分がいるわけやけど後悔なんてしていない。

いまの相方さんにめぐり逢って、ボクの探し求めていた人はこの人だってやっと想うことができた。

あれれっ??? 父の日と関係ねえじゃん・・・・。最近、何を書いても相方さんのことになっちゃうや。
そんな永遠の恋の魔法にかかっちゃったみらくるカワいいほーぷくんなのでした(照。

昨日は、かかさず見ていたMotherの最終回。
おかあさん・・・・もう一度誘拐して。ふえーあまりに哀しすぎる展開だよー(涙。

涙が止まらないや。ラスト10分がめちゃくちゃ神がかってたぜ。

母の愛は、子供の全てをくるんでくれる優しー毛布で、
さびしんぼーな子供の、そんな気持ちを忘れさせてくれるんだ。

それは。時代をこえて、全ての親のDNAに組み込まれるらせん構造のよーなモノで、
親から子へ受け継がれていくとっても素敵な贈りモノなのだっ。

受けた寵愛は深くその子の心に残って、きっとその後の人生を豊かなモノへと導いてくれる。
大きくなったときにきっと分かってくれる、そんな気がしたよ。

虐待された継美ちゃんの願いすら届かない法律のこんにゃろ加減と、
それでも溢れんばかりの愛情で互いを想い遣る、そんなふたりの姿が健気で泣けちゃうのだ。


-継美へ-

あなたは今、怜南と名乗っていることと思います。
だけど今はあえて、継美と呼ばせてください。

この手紙は12年後のあなたに書く手紙です。
二十歳になったあなたに宛て、書いている手紙です。
いつか大人へと成長したあなたが読んでくれることを願って。
 
継美、うっかりさんを覚えていますか?
私の母であり、あなたとの旅の途中で再会した望月葉菜さんの事。
 
あの時、あなたの母になろうとしなければ
きっと私も母に出逢うことはなかったと思います。

あなたの母になったから、私も、最後の最後に母を愛することができた。
不思議な運命を感じています・・・・・。
 
あなたは知っていますか?
渡り鳥が、どうして迷わずに目的地にたどりつけるのか。

たとえば、鳥たちは星座を道しるべにするのです。
北極星を中心とした大熊座、こぐま座、カシオペア座
星々を頼りにして、鳥たちは北を目指すのです。

鳥たちは、それをヒナの頃に覚えるのです。
ヒナの頃に見た星の位置が、鳥たちが生きる上での道しるべとなるのです。

私は明日、あなたに別れを告げます。
あなたを連れて、室蘭に向かいます。

会うことを許されない私たち。
母と娘を名乗ることのできない私たち。

それでも私は信じています。
いつかまた、私たちが再び出逢えることを。
いつかまた、手をとりあう日が来ることを。

私と母が30年の時を経て出逢ったように、
幼い頃に手をとりあって歩いた思い出があれば
それはいつか道しるべとなって私たちを導き、巡り逢う。

二十歳になった継美。
あなたは今、どんな女性になっているでしょう。
どんな大人になっているでしょう。

出会った頃の104センチのあなたは今、流行の服を着て
小さな16.5センチの靴を履いていたあなたは今、
少しかかとの高い靴を履いて私の前に歩み寄ってくる。

すれ違うその時、私はなんて声を掛けよう。
向かい合って、あなたと何を話そう。
何から聞こう。
 
私がわかりますか?身長はいくつですか?恋をしましたか?
親友はいますか?今でも水色は好き?椎茸は苦手?
逆上がりはまだできますか?クリームソーダは好きですか?

もしよかったら、また一緒に飲みませんか?
継美、元気ですか?

二十歳のあなたに出逢う事を思うと
今から胸が高鳴り、ひとり笑みがこぼれてしまいます。
あなたとの明日を笑顔で待っています。
 
あなたに出逢えてよかった。
あなたの母になれてよかった。

あなたと過ごした季節。
あなたの母であった季節。

それが私にとって今のすべてであり、そしてあなたと再びいつか出逢う季節。
それは私にとって、これから開ける宝箱なのです。

愛しています。


納得のラストやったなー。
ラスト数秒でカットインされるふたりの再会は、短いながらもこれからのふたりの関係を
暗示させるよーな、そんな救いのあるほんわかした場面なのだっ。


はうー。来週から、もー見れないと想うとなんだか寂しーや。


うっきゃー。今夜もカレーだよ。
って、毎日カレー食ってる気がするけどカレーは飽きないし、食べるたび大好きになるのさっ。


まるで。相方さんのことみたいだにょー、にゃははは。


そんじゃおやすみなさいなのだ。



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