ケニア:成功を収めたHIV/エイズ治療の統合アプローチ
2010年05月10日掲載
http://www.msf.or.jp/news/2010/05/4755.php
国境なき医師団(MSF)は、この度、ケニア西部のブシアで10年間に渡って行ってきた
HIV/エイズ治療プログラムを現地に引き継ぐことになった。
・・・・・HIVとともに生きるとはどういうことなんだろう?
それを、あらためて考えさせられた記事だったよー。
現在ケニアは。治安の悪さと、きわめて流動的な政治情勢のために
構造的な危機に直面し、経済の底割れのリスクが深刻度を増しているといいます。
そんな激流に国民は翻弄され、方向を見失っているつー実態があったりして(涙。
首都ナイロビを中心に目覚しい経済発展を遂げている反面、
首都圏への経済集中のために、農業セクターとの経済格差は広がるばかりで
その結果、ますます教育や医療にアクセスするのが困難になっていくのは目に見えてます。
あうっ。ケニアの三大病は。結核とマラリア、そしてHIV×らしーんだ。
なんか、自分のことのようにすげえ悲しくなっちゃいます。
昨今、貧困削減の効果的な手段として、マイクロクレジットの制度が普及しつつあり、
だけど回収コストが高いとして、最貧困層まで融資が向かないのが現実だったりしやす。
返済も厳しいうえに融資額の上限も十分とはいえず、救われる人間もいる中で
まだまだ多くの人が手を出しにくい構造的問題があって、これまた指摘されていたりして。
そんな中での。国境なき医師団のニュース。
HIV治療の統合アプローチの成功は、正しい知識が行き渡ることの重要性を浮き彫りにして
治療を受けるうえでの偏見をなくすことに大きな効果があったようで、読んでて涙がでました。
生命の倫理からは外れるけど、命の値段というものが経済社会のなかでいつもつきまとうや。
ボクたちの国では、薬害の方達のおかげで感染経路を問わない助成制度ができました。
このおかげで、高額な入院費用や薬の負担額を軽減することができ
高額な薬価を考えると、お薬が飲めることに感謝していますのだ。
そーそ。最近は、ジェネリック薬品っていうのも浸透してきましたよねっ。
製薬メーカーによる画期的新薬の開発には、臨床開発のプロセスにおいて
莫大な投資と長きに渡る研究期間が費やされるんだけど、
最大25年のパテントの期限が設けられるのが通例って言われてたりします。
んで。期限が切れたら、その製造ガイドラインを用いて新薬と同じ有効成分を含有する
お薬をパテントを持たない医療メーカーが製造できるようになるのです。
それがジェネリック薬品のことなのだ。
開発費のコストダウンが高く、薬価を従来より低く押さえられるのが最大の特徴なのでし。
抗HIV薬の価格が下がり、発展途上国の人たちが治療薬を入手しやすくなっているのは
多くのひとにお薬が行き渡るという効果をもたらすわけで、とても嬉しく思ったりします。
遠い国のお話。
でも、それは近い国のお話。
自分のことを大切にするだけじゃなくて、他の人の苦しみを思いやる
そんな生き方ができるよー、初心を忘れずにこれからも精進していきやす。
そーすれば、いつの日か見えなかったものが見えてきたりすることもあるのかなーなんて。