服薬について。

2021/05/19

HIV・AIDS 介護生活

t f B! P L

 皆さんこんばんは。




ここのところ、湿度が高い日が続きますね。

梅雨のはしりというか、関東でも早めに梅雨入りしそうですよね、、、




今日は両親の通院日。

いつも通りの診察が終わって、そのまま薬局へ。

薬をもらったら帰りがけにケーキを買って親達のご機嫌取り。


その間に薬の用意をするのですが、時々拒否されることがあります。

これには理由が幾つかあって、1つは意地悪な親類に飲むのは無駄だと吹き込まれた事。

自分の知り合いの薬剤師が、薬をたくさん飲むのは意味ないと言ってると煽るのです。


もう1つは、私はこんなに健康なのに何でこんな物を飲むのかという勝手な自己診断。


お薬手帳を見ながら、これはこういう薬だからと根気よく説明してもダメ。

先生がくれた薬だよと言っても聞く耳を持ってはくれません。



元々が通院の必要性すら理解していない親たち。

私どこが悪いの?と言って憚らないので、そろそろ帽子でも新調しようか?とか、

あそこに新しい和菓子屋さん出来たみたいだから行ってみない?等で外出を誘います。


車の中ではじめて、あ、ついでに病院にも寄るからよろしくねとちゃっかり言います(笑。


子供より聞き分けが悪いと思うのですが、毎回こっちがくたくたになります、、、

不思議なことに、服薬に関しては相方の前だとしっかり飲んでくれるんですよね。


きっと怒られるのが分かっているのでしょう。


その反面、少し目を離したすきに保管用の薬箱を探し出して勝手に飲むことがあって、

そんなことがあってから、両親の目に触れないように薬を隠しているのです。


そうそう、処方された薬は日光や高温多湿を嫌う性質があるので注意がいります。

遮光袋の中に乾燥剤を入れたうえで、真空タイプの保存容器に入れているのですが、

複数の病院にまたがって薬を処方してもらっているため、一包化をこちらですると、

外気に触れたぶん薬の劣化が早くなるので1ヶ月を目安に薬をまとめていたりして。


両親2人ともキャラクターの演じ分けをしていて、ヘルパーさんの前では仮病も使います。


こういう親なので、服薬させるのはある意味「知恵くらべ」みたいになっています。

まあ、上手く服薬コントロールができてるおかげか、血液検査は満点なんですけどね。

こんないい加減な親なのに、検査結果がいいのはすごいと医師も苦笑いでした。



服薬といえば、僕のHIVの薬も10年以上前と比べると楽になったと思います。

HIVは、マクロファージやCD4などのリンパ球に感染し免疫を破壊していく病気で。


近年は、合剤や小型化になったおかげで継続治療がスムーズになりました。

海外のバカでかいサプリのような頃は、よく喉につっかえていた記憶があります(汗。


今はほんとうに飲みやすくなっていいですね。


僕の場合、フリーランスになってから人前で飲むことはほぼなくなったのは大きい。

取引先との打ち合わせなどで、ごくたまに外での服用もあるのですが小さいと助かります。


なにより目立つこと無くさっと飲めるのは嬉しい。

今も昔も、薬剤についている色がケバいのはちょっと苦手だったりしますけど。


本来、ほとんどの薬剤は無色というか白いのが当たり前なのですが、

青などに着色されているのは見分け易さや「飲み忘れ」をしないためだということらしい。


有効成分に最初から色がついている例外もあるみたいですが、それは少ないようです。


その色と大きさが重なると、以前はHIV薬はそれなりに特徴ある薬だった気がします。

少しのズレは許容範囲だけど、時間内に飲むことを考えたら気苦労する場面もあったな。


そう考えたらかなりの進歩だと思うし、ほんとに有り難いことですね。


それでも僕は今でも薬を隠してしまう。

薬には識別コードがデカデカと刻印されているのであまり見られたくないかな。

よっぽどじゃなきゃされないけど、検索かけるとHIVだって簡単にバレちゃうしね。


世の中では、人前で服薬するのを不愉快だと思う方もいらっしゃるらしいので、

僕も自分本位になっていないか、外で飲むときはタイミングとか気をつけたいと思う。


でも小さいのは選択肢が多くなったから、さりげなく飲めたらいいね。うん。


ほんと、10年でこうも変わるなんて驚きです。

この進化のスピードならいつかこの病気も世界からなくなるのかな、、、だといいな。


今夜もトイレ介助で起きていますが、母が床暖を入れているので地獄です。

肌寒いなんてこっちは少しも思わないんだけど、お年寄りは寒いらしくてツラい(笑。


部屋がモワッとしてて気持ち悪いけど我慢です。



深閑と静まりかえる部屋、窓に残った滴に外灯の光が当たっている。

人の温もりが消えたような中で、流れる記憶は水紋のように広がっていく。


ふとスマホが光る。

見ると相方のメッセージとわんこ達の写真。


「お疲れ様、今夜もありがとう。」


夜明け前、僕の心は少し軽くなった。



それじゃまた。














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