雪に積もる夢。

2021/01/29

ゲイの生活。 介護生活

t f B! P L

 


皆さんこんばんは。


世の中のほとんどは思い通りにいかないことばかり。

今よりもっと先にと急いてしまうと、いろんな物が見えなくなりがちだけど、

ふと顔を上げれば大切な人が笑いかけてくれるから、笑うことを忘れないで済むのです。


命のすきまを優しさは流れて行くもの。


.....ぼんやりと曇った窓ガラスの向こうには風花がふわりと舞っている。

朧気に浮かび上がった冬枯れの風景は、張り詰めた静けさをより一層強めていく気がした。


こんな日は、庭に飛び出ていったわんこが嬉しそうに

雪に向かって大きく口を開けていたことを思い出します。


あの無邪気な姿に僕の心は癒やされたものです。

そういえば雪じゃないけど道路のくぼみに出来た氷を割らなくなったなー。

今は雪が降ることのデメリットばかりに目がいって、心がときめかなくなりました。


それだけ年をとったということですね(汗。


昼間、その雪をしばらく眺めていたら

ガラスキャビネットの中のぬいぐるみとふと目が合いました。


わんこ達が大事にしていたうさぎとカエルのぬいぐるみ。

最期の時も大事そうに抱えて眠っていた彼らのお友達です。

あれだけ破壊活動が好きだったのにこれだけは離しませんでした。


一緒に寝ている写真とともにぬいぐるみを飾っているのですが、

久しぶりにちゃんと見たら経年劣化というか黄ばんでしまっていました。


今は夜中の12時。

両親のトイレ介助をしながら、コストコで買ったオキシクリーンでつけているところです。

この洗剤すぐれもので、重曹じゃ無理なやつも驚くほど綺麗になります。

最後はシャボン玉せっけんで洗って、浴室乾燥機で乾かしてあげようかと思います。


よく、「物には魂が宿る」って言うからわんこ達だと思ってこれからも大事にしたい。

瞼を閉じればそこにはいつも彼らの姿がいて、まだ見ぬ再会を待ってくれてる気がします。


今夜の母は相変わらずうるさいです。

母「庭に誰かいる気がするんだけど!」

僕「誰もいないです、風の音だと思うから気にしないで」


3秒後、、、母「庭に誰かいる気がするんだけど!」


これの繰り返しでもう2時間が経過しています。


見えているもの、感じているもの、生きている時間が違うのだと思うようにしてるけど、

口を開くたびに庭を見てこいと言われるので、こちらの心が持ちそうにありません。


違った見方をすれば、諦めない精神というか、絶え間なく言い続ける体力というか、

相手は老人だというのに、その瞬発力と思い込みの激しさに驚かされるのです。


改めて高齢化社会の怖さに身が竦むけれど、時間は戻らない。

いろんな情報が自分の周りを回るたびに、大きな荷物も増えていく。


だから負担は減らないけれど、心をすり減らさないように

現実に向き合って、自分のゴールを決めていきたいと思います。


相方を愛しているからやれる。

ただそれだけの理由だけど、それがもっとも大事にすべき理由でもあるのだから。


それじゃまた。











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