あたらしい日。
それを感じられる人は幸せだということを今になって知る。
こんな時まで人間は勉強なんだな。
明るく輝く命の繰り返しは眩しい。
眩しすぎて消えたくなる。
眠れぬ夜。
眠れぬ夜。
最果ての夢、朦朧とした意識に音もない・・・
千駄ヶ谷駅のホームの向かい側や。
青山通りのガードレールの上で。
神田川の錆びた橋梁のそばも。
神宮外苑のイチョウ並木の匂いの中に。
わずかに光る何かをひたすら待ちわびている。
千駄ヶ谷駅のホームの向かい側や。
青山通りのガードレールの上で。
神田川の錆びた橋梁のそばも。
神宮外苑のイチョウ並木の匂いの中に。
わずかに光る何かをひたすら待ちわびている。
いつでも探しているんだ。
どこかに落ちてるんじゃないかって。
期待するだけ無駄なはずなのに。
零れ落ちるものは沢山あれど手にする物は数少ない。
流れては過ぎてく風景。
繚乱の春の駘蕩を見つめながら
朱夏の海に飛び込んで
秋時雨にわびしさを貰えば
冬籠る夜さえも瞬く間に季節は変わっていく。
宿り木すらない雨曝しな心は、一瞬の歓びを求めて身体中を駆け巡る。
木漏れ日の波間に消えていく記憶もやがては越えて迎えが来るから。
瞼閉じれば懐かしき蜃気楼の名残が見える。
だから、もしかしてと淡い期待をしてしまうんだ。
そんな自分をいまだに捨てることができない。
いつでも終わる準備はできているのに
行けども生けども捨てられない。
その輪からいつか抜け出すことを願いながら。
回る、廻る。
ボクは巡る。