千里眼の女

2014/11/30

家族のはなし

t f B! P L
みなさん、こんばんはなのだ。


今日の夜に母親からメールがきたんだ。
いまボクが胸の内で抱えているものをズバリ言葉にしてるような中身だった。

もしかして入院しているのを見透かされてる?
困惑しすぎて、手が震えてしばらく返信ができなかったや。

こんなこと書くとドン引きされるのは必至だけど、
うちの母はなんというか、その真贋はともかくなんでも見通してるような人だった。

だからボク自身もなんとなく分かる程度だけど、それを色濃く継いでたりする。
元相方がそばにいるときはいつも相方のやってることに気がついてた。

ボクが暴いた以上に彼が浮気してたことも実はほぼ気がついてたけど、
ボクは元相方が離れていくのが怖くてほとんどの事は見ない振りをしてたんだ。

彼が梅毒をもらってきたときも、ケジラミをもらってきたときも、
そして鼠径ヘルニアになったときも、なぜか胸騒ぎが収まらなくて、それは結果的に全て合致してた。

ボク自身はスピリチュアルなことは一切信じてないから、
とにかく見ない振り、気がつかない振りでその辺はやり過ごしてきたんだ。

自分でも薄気味が悪いから実は書きたくはなかったや。
でも母親の言葉に衝撃を受けすぎて震えが止まらなくて気持ちの整理をしたくなった。

・・・・そんな母がなにやら含みのある様子をうかがうメールをしてきた。
もしやバレたんじゃないかと怖くて、誰にも気づかれないよう布団に顔をうずめて泣いた。

向こうも闘病中だから同じ気持ちになってるのかもしれない・・・そう思いたい。

だけど、あまりに自分の心の中そっくりすぎて返す言葉がなかった。
ようやく打てたメールは、『もう遅いので身体にさわるから休んでください』だった。

自分の身体に正直な場所にいるから、自分を偽るのが苦しい。
でも何があろうとも知られるわけにはいかないからボクは嘘をついた。

こうやって、どんどん嘘つきになっていく。
移ろいゆく時間の中で、故郷の想い出がふいに甦る。

家族が、恋人が、友人が、傍にいてくれるのは感染者にとって大きな財産だ。
ボクには誰もいない。ものすごく惨めな気持ちでいま胸の中が一杯に満たされている。

・・・・自分で自分が嫌になる。
誰でもいいから誰かの声を聞いて安心したいや。


こういうこと書くとドン引きすぎて、この先二度と相方なんかできないだろうな(涙。









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