風さえも凍りつく秋のそら。
建物の影も低くなって覆いかぶさるようだ。
今日はもっこもこのコートを着てリハビリも兼ねて整体へ行ってきました。
・・・・元相方に捨てられた心労が祟ったせいなのかは判断がつきかねるところだけど
あれだけ強固に落ちなかった体重がここにきて落ち始めてたりしてなんともはや首をひねる?
そんな、ヘンな状況だったりします。
現在-6㎏。
いまは体調がいいわけないから少しそこは心配の種だけど、
不安や恐怖にさいなまれたりしないよう心掛けて過ごしたい。
諦めてたものが戻るかもしれない?って思わせるのは、
ゲイとしてはやっぱり気分がなんかアガるもんだね。
感染初期の体重が56㎏、背が高くないので本来はその体重がボクにとってのベストなんだけど、
ほんの数か月前にはついに70㎏の大台に到達してしまっていたのだ(汗。
完全にイモくさいヒーロー戦隊ガチムチンに変身してたわけで
元相方からは大ブーイングされてたのを今になって思い出します。
どれだけ運動してもぜんぜん落ちないし、これって確実に副作用から来るものだからと
元相方が薬を変えるなりどうにかしろ!ってシツこかった。
でもね、出逢ったころにはすでに兆候がでてて、
昔のボクを知る人からはだいぶ人相が変わったと言われてたくらいなんだよね。
体重の増減や薬の影響って、当たり前だけど人を見た目から変えるんだと思うや。
最初のころは主治医や相談員にさえ、ゲイの人は美的要素を大事にする人が多いけど・・・って
そんな風な前置きで、これからのことについていろいろ話してはくれたけれど、
要約すればボクもそこんとこを気にする乙女だと思われてたらしい。
ところが意に反してボクはまったく気にしないというか、正直なところ世俗的なことに
もはや興味が持てなくなっててどうでもいいとすら思ってたんだ。
諦観になぞらえれば人間諦めが肝心だというけどボクは諦めたらどん底まで諦める人みたいで
会社のためにも残される社員のためにもって、他人に迷惑かけず人生を締めくくるために
最後の火事場の馬鹿力的発想で、そのころは本気で公証人を立てて遺書を作成していたから
忙しくてそれどころじゃなかった。
だいたい、当時三十路だったのに20代前半に見られてたせいで
検査でも診察でも入院でもなぜかそんな扱いをされてた。
カルテにも年齢は書かれているはずなのに、おかしなことにベットヘッドに書いてある
ネームプレートの年齢を見るまで誰ひとりとして指摘さえしなかった。
人は一度、脳内で情報がロックオンされたらなかなかその情報は更新されない、
自分の観察眼が全てじゃないって事を不思議と疑わないのだ。
でも、それくらい童顔だった。
恥ずかしいくらいの童顔でボク自身は仕事上でそれが長年ネックになってたくらいだった。
元相方や感染者仲間に逢ったころはもう投薬から数年経ってからで、
投薬しはじめてすでに一気に老けてなぜか太りはじめてた。
・・・もちろんただの老化もあるだろうけど。
見た目は心のどっかでどうでもいいと過ごしてきたけど、中身はやっぱり女だもの、
外見が少しでも良くなるにこしたことないよねっていまは思います。
今日は前の相方さんからメールがきた、ずっと気遣ってくれててなんだか嬉しい。
・・・本音をもらせば、思えばボクはどこかで過度の期待をしてたのかもしれないや。
前の相方さんは別れたいまはものすごく優しくしてくれるけど、
感染が分かったときは彼に死ぬ間際までとことん追いつめられたんだ。
他の近親者の方のブログでは相手のかたを一生懸命に支えられている思いやりのある
心温まる気持ちが綴られていて、それを羨ましくも応援する気持ちで見ている自分もいる。
きっとボクはそんな価値もなかった人間なのだろうと思うから凹んでしまうよ。
お前のせいで俺は周りの奴らに笑われる!どうしてくれんだ!とっとと死んでしまえばいいのに!
・・・病床にいるボクに毎日何通もそんなメールが入って、一度も励ましてもらえなくて、
あのころはなんのために入院しているのか自分でも分からなくなっていた。
やっと退院できても、どこで男見つけた?、そして何回やった?
って、連日尋問され続けてもう気が狂いそうでしかたなかった。
正直に答えると返ってきた言葉は俺を裏切った罰が当たったな!だった。
その瞬間、はじめて彼のことが憎くてたまらなくなった。
付きあってから10余年あまり、10年間も男がセックスレスに耐えるって
どんだけ辛いか彼はなんとも思ってなかったことがめちゃくちゃ腹だたしかった。
このまま彼の浮気に傷つきながらも別れることもできずに年を取るのかな?って思うと
虚しさと寂しさでボクのなかでは10年ガマンするのでもう限界だった。
感染するまでボクは付きあった人と以外はしたことなかったから、
本当はいい表せないほどのショックだったのに死ねまで言われて心が折れてしまった。
ふざけんな!ってはじめて殴った。泣きながら。
なんでおまえは何百人ってやりまくるくらい浮気してきたのに、
なんでおまえじゃないんだよ!って、付きあってはじめて彼に怒鳴ってしまった。
相手はボクがそんな反撃するとは思ってなかったみたいで、
なにが起こったのか分からない顔してボクを見つめながらポカンとしてたのが今も忘れられない。
その日から前の相方さんは毎日ボクのそばでボクの手を握って同じベットで寝はじめた。
うっとおしいからくんな!と言っても毎日来て、
俺がもっとお前をちゃんと見てたらこうはならんかったと土下座までされた。
なんかやるせなかった。
こんな姿が見たかったわけじゃないのにって。
ただ普通に愛されたかっただけなのにって。
・・・・それから今度誰かと付き合うなら同じ感染者がいいと思った。
数年後、自分が心の支えにしてた人と偶然に出逢えて付きあえたけど
浮気癖は結局のところ前の相方さんと似たようなもんだった(汗。
自分がいままでやった同じ感染者とのセックスの話を武勇伝のように聞かせられもしたけど、
挿れたら向こうがキメてる人で股間にしみてきたってアホ話まで聞かされたときは
さすがにもうダメかもって彼のことを一度嫌いになりかけた。
好意をもっているであろう相手がこんな話聞きたいかどうかと分からない時点で
この人さすがに無いなってボクは思ったからだ。
だが誰にも相談できず一人で悩んでたときに見てた彼のHPでの彼への憧れが強すぎて
しばらくするとそこは自分の中でなんとなく許せてしまっていた。
・・・しかし彼は知らない、
彼はボクがその相手の画像を偶然見てしまったことに。
それもチソチソ丸出しのやつ。
それと彼は彼自身の尻とか勃起を映したのをUSBに撮りためてたようで、
それはコンビニで他の画像を出力するときにボクに見られたわけで嘘がつけない人ではあった。
もっと上手く隠してやればいいのに馬鹿な人だ。こっちの気持ちなんかおかまいなし。
そんな彼の姿を見ては、傷つきたくなくて防衛ラインを引きまくってたからこそ
ボクも浮気されまくったんだろうな・・・。
でも、また見ないフリして我慢していく人生なのか?って思うと、
いつの間にか彼に自分のことをあんまり晒せなくなってた。
どうしても仕事で忙しいときがあって、そのときは俺は寂しいと男とやりたくなる、
忙しくて来ないお前が悪いって開き直られてそれから自分の気持ちが言えなくなってた。
前の相方さんのように相手に浮気されまくったら立ち直る余力はもうないって、
ボクの気持ちは最初から話してたから、だから元相方はきっとボクの気持ちをくんでくれて
ボクだけを見てくれるのだと勝手すぎるけどずっとそう思ってた。
それがこの結果。
また男に捨てられた。
でも、いい年してこんな乙女思考はいらんよな、たしかに。
髪がちょびっとのびてきた。
またド短髪にしようかと思ったけどやめた。
そして、元相方が好きなラウンド髭もとうとうやめた。
まだ短めだけど髪をおろしてちょっとだけカラーリングをしてみた。
おでこを出すと人は5歳は老けて見えるというから逆になんか若返ってて嬉しい。
今までは元相方に合わせて高円寺のゲイが集まるとこでカットしてたけどそこも行かない。
もうあの人を想ってもどうしようもない・・・。
生きるも死ぬも自分で決めて、それから1人で生きる覚悟をしないと
余計つらい余生になるだけだってそう理解することにした。
病気を患ってからの孤独感は若い時のそれとは比べ物にならないし、
年を経るごとにそれは深刻に影をおとしていくけど病気に寄り添っていける勇気がほしい。
治療開始時に免疫力の低かった人の生存率をデータ比較したとき、
治療が遅れた人の平均余命は短くなっていくと言われています。
逆に早期発見をして早い時期に投薬を始めることができれば、
それだけ健常者と変わらないくらいに近くなるともこれまた言われています。
ボクは他にも疾患を抱えているから前者だろうなとは薄々思うけど、
負けないで最後まで抗ってやるんだっていまはなんとなくそう思える。
街角のパン屋の匂い。
路地裏で寝そべっている猫を見て微笑んで
道端に咲く花を見てキレイだねって言いあいたかった。
お肉屋でコロッケを2つ買って、
ふたりでわんこを連れながらお散歩する。
そんな陽だまりのような生活にあこがれてた。
優しさの半分をそっと大事な人に渡すような、そんな生き方。
一緒にいるのに寂しくなるような相方なんてもういらない。
家族みたいなじゃなくて家族になりたかった。
体調の悪さは心までも弱くしてしまう。
だから毎日、毎日、今日という一日を楽しもう。
うん。頑張ろ。
その瞬間、はじめて彼のことが憎くてたまらなくなった。
付きあってから10余年あまり、10年間も男がセックスレスに耐えるって
どんだけ辛いか彼はなんとも思ってなかったことがめちゃくちゃ腹だたしかった。
このまま彼の浮気に傷つきながらも別れることもできずに年を取るのかな?って思うと
虚しさと寂しさでボクのなかでは10年ガマンするのでもう限界だった。
感染するまでボクは付きあった人と以外はしたことなかったから、
本当はいい表せないほどのショックだったのに死ねまで言われて心が折れてしまった。
ふざけんな!ってはじめて殴った。泣きながら。
なんでおまえは何百人ってやりまくるくらい浮気してきたのに、
なんでおまえじゃないんだよ!って、付きあってはじめて彼に怒鳴ってしまった。
相手はボクがそんな反撃するとは思ってなかったみたいで、
なにが起こったのか分からない顔してボクを見つめながらポカンとしてたのが今も忘れられない。
その日から前の相方さんは毎日ボクのそばでボクの手を握って同じベットで寝はじめた。
うっとおしいからくんな!と言っても毎日来て、
俺がもっとお前をちゃんと見てたらこうはならんかったと土下座までされた。
なんかやるせなかった。
こんな姿が見たかったわけじゃないのにって。
ただ普通に愛されたかっただけなのにって。
・・・・それから今度誰かと付き合うなら同じ感染者がいいと思った。
数年後、自分が心の支えにしてた人と偶然に出逢えて付きあえたけど
浮気癖は結局のところ前の相方さんと似たようなもんだった(汗。
自分がいままでやった同じ感染者とのセックスの話を武勇伝のように聞かせられもしたけど、
挿れたら向こうがキメてる人で股間にしみてきたってアホ話まで聞かされたときは
さすがにもうダメかもって彼のことを一度嫌いになりかけた。
好意をもっているであろう相手がこんな話聞きたいかどうかと分からない時点で
この人さすがに無いなってボクは思ったからだ。
だが誰にも相談できず一人で悩んでたときに見てた彼のHPでの彼への憧れが強すぎて
しばらくするとそこは自分の中でなんとなく許せてしまっていた。
・・・しかし彼は知らない、
彼はボクがその相手の画像を偶然見てしまったことに。
それもチソチソ丸出しのやつ。
それと彼は彼自身の尻とか勃起を映したのをUSBに撮りためてたようで、
それはコンビニで他の画像を出力するときにボクに見られたわけで嘘がつけない人ではあった。
もっと上手く隠してやればいいのに馬鹿な人だ。こっちの気持ちなんかおかまいなし。
そんな彼の姿を見ては、傷つきたくなくて防衛ラインを引きまくってたからこそ
ボクも浮気されまくったんだろうな・・・。
でも、また見ないフリして我慢していく人生なのか?って思うと、
いつの間にか彼に自分のことをあんまり晒せなくなってた。
どうしても仕事で忙しいときがあって、そのときは俺は寂しいと男とやりたくなる、
忙しくて来ないお前が悪いって開き直られてそれから自分の気持ちが言えなくなってた。
前の相方さんのように相手に浮気されまくったら立ち直る余力はもうないって、
ボクの気持ちは最初から話してたから、だから元相方はきっとボクの気持ちをくんでくれて
ボクだけを見てくれるのだと勝手すぎるけどずっとそう思ってた。
それがこの結果。
また男に捨てられた。
でも、いい年してこんな乙女思考はいらんよな、たしかに。
髪がちょびっとのびてきた。
またド短髪にしようかと思ったけどやめた。
そして、元相方が好きなラウンド髭もとうとうやめた。
まだ短めだけど髪をおろしてちょっとだけカラーリングをしてみた。
おでこを出すと人は5歳は老けて見えるというから逆になんか若返ってて嬉しい。
今までは元相方に合わせて高円寺のゲイが集まるとこでカットしてたけどそこも行かない。
もうあの人を想ってもどうしようもない・・・。
生きるも死ぬも自分で決めて、それから1人で生きる覚悟をしないと
余計つらい余生になるだけだってそう理解することにした。
病気を患ってからの孤独感は若い時のそれとは比べ物にならないし、
年を経るごとにそれは深刻に影をおとしていくけど病気に寄り添っていける勇気がほしい。
治療開始時に免疫力の低かった人の生存率をデータ比較したとき、
治療が遅れた人の平均余命は短くなっていくと言われています。
逆に早期発見をして早い時期に投薬を始めることができれば、
それだけ健常者と変わらないくらいに近くなるともこれまた言われています。
ボクは他にも疾患を抱えているから前者だろうなとは薄々思うけど、
負けないで最後まで抗ってやるんだっていまはなんとなくそう思える。
街角のパン屋の匂い。
路地裏で寝そべっている猫を見て微笑んで
道端に咲く花を見てキレイだねって言いあいたかった。
お肉屋でコロッケを2つ買って、
ふたりでわんこを連れながらお散歩する。
そんな陽だまりのような生活にあこがれてた。
優しさの半分をそっと大事な人に渡すような、そんな生き方。
一緒にいるのに寂しくなるような相方なんてもういらない。
家族みたいなじゃなくて家族になりたかった。
体調の悪さは心までも弱くしてしまう。
だから毎日、毎日、今日という一日を楽しもう。
うん。頑張ろ。