紅色蜻蛉が木枯らしに咲き乱れて飛んでいた。
その横ではおたけび秋刀魚が泡沫の流れに身を任せ疾雷の中を泳いでいく。
うん、今日も38度ってことで頭がぜんぜん回らないのだ(涙。
高熱で朦朧とした意識で起きたら思いきり顔面から床に落ちたや。
・・・朝のまどろみは滝のようにキラキラ飛び出してくる吐き気との戦い。
録画した「TVタックル」を見てみた。
いきなりエイズについてだった。
慢性疾患と同列の扱いになったことで感心が薄くなったいま、
取り上げられることはいいことだと思うのです。
エイズの存在をあらためて知らしめるという意味ではとても有意義な番組だったのではないかな。
いきなりエイズ・・・これは今さらなことで、もうだいぶ前から言われていることだ。
去年一年間でエイズを発症した人が、過去最多だったことが分かっている。
その約96%は男性、そしてその半数以上は同性間の性的接触によるものと出ているわけで。
いま、厚生省のエイズ統計以上の感染者がいると言われている。
減少に歯止めがかかっていないことから、今後もパンデミック的に増える様相を呈しているけれど
ゲイの世界に限っていえば、現在まで続けられてきた啓蒙活動だけでは
もはやそれを食い止めることができないんだということを再認識すべきだって思った。
いくらコンドームを配ろうが、セーファーセックスを謳おうが感染リスクが下がるはずはない。
継続すべきは一早く治療を開始してウイルスを抑え、
感染する%を極力下げることが早道だということ。
人の性行動への介入は極めて難しい。
なぜなら、そこにはゲイならではの閉鎖社会があったからだ。
ホントはみんなどこかで分かっているはず。
暴露地点がどこかと考えたときにハッテン場の存在は切っても切れない。
人の性行動への介入は極めて難しい。
なぜなら、そこにはゲイならではの閉鎖社会があったからだ。
ホントはみんなどこかで分かっているはず。
暴露地点がどこかと考えたときにハッテン場の存在は切っても切れない。
もっと、エイズ・HIV患者の10倍は居ると言われる
隠れHIV感染者の存在を重視すべきなのだ。
だからHIV感染者の良心や常識に委ねるだけの現状では、
だからHIV感染者の良心や常識に委ねるだけの現状では、
そこから先の展開に『次』はないのです。
そこに潜む病態を知れば知るほど医療の現場に携わる方々はきっと落胆するんじゃ?って。
・・・番組に戻すと高久さんという感染者が出演していた。
高久氏は日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスとエイズ予防財団に所属する感染者だ。
まず驚いたのが彼が薬をなんの躊躇もなく見せたこと。
これは、同じ組み合わせの薬を飲んでる感染者にとっては、
アウティング(本人の了解を得ずに暴露)のようなものでしかない行為に他ならない。
いままでさんざんいろんな団体や病院の聞き取り調査があった。
ならば、特徴のある薬を会社など人前で飲むときの感染者の気苦労が
いかなるものかを、あらかじめ彼も知っていたはず。
・・・あまりの意識の低さにショックを受けたりして。
日本社会にうまく順応し溶け込んでいくことがいかに大変なのか、
国からの助成金でお給料を得てる人だから会社員の気持ちが分からないのかな?
障害者枠での就職も現状は厳しいのが浮き彫りになっているというのに、
いいことばかりをお気楽に話している気がしてなんだか少し違和感を覚えたや。
それと、制度を使えば月々の検査代や薬代までこんなに安くすみます、
そんな印象を与えていて、正直ボクは驚きを隠せなかった。
その恩恵はなぜにあるのか?それを考えたらあんな言い方には絶対にならないと思ったから。
キチンと一般の会社に勤めている社会基盤のある人でないと説得力がない。
既得権益にどっぷり浸かっている人は、どこか麻痺してるんだなってテレビを見て思ったり。
だいぶ前だが、ボクはある薬害の方に不注意で障碍者手帳を見られてしまったことがあった。
それでなんでお前みたいなホモがその等級なんだって怒鳴られたことがある。
病院でも医師を困らせるようなつまはじきものな人ではあったが、
まったくその通りだと今でも思ってる。
いまだに人によってはこれだけの溝がある。
でも他の薬害の方があなたは何も悪くない、治療に専念して一生懸命生きてね、
と庇ってくれて、その人が目の前からいなくなるまでずっと一緒にいてくれた。
いまだに人によってはこれだけの溝がある。
でも他の薬害の方があなたは何も悪くない、治療に専念して一生懸命生きてね、
と庇ってくれて、その人が目の前からいなくなるまでずっと一緒にいてくれた。
嬉しかった。
それがいまでも忘れられない。
ボクにとっての恩返しは、元気に就労してキチンと税金を納め、
それがいまでも忘れられない。
ボクにとっての恩返しは、元気に就労してキチンと税金を納め、
社会の中で生きていくことだと思っている。
あとは毎年の寄付、
これは数十万単位でしかないけどHIVに関係なくいろんな団体を通じて送っている。
自分が受けた恩は誰かに返したいから。
かつてボクたちは、性的少数者が住みやすい社会を作るということで
自分が受けた恩は誰かに返したいから。
かつてボクたちは、性的少数者が住みやすい社会を作るということで
レインボーフラッグを掲げたはず。
感染を省みず見境なく耽る現状を変えるためにも事実は事実として提示しなきゃいけない。
何もかもぜんぶクリーンにして、そこでやっとスタートラインに立てるんじゃないのかな。