もしかして帯状疱疹かもしれない・・・・
急いで10年来かかりつけの皮膚科を受診してみた。
やっぱドンピシャ。
あれ・・これで何度目だっけか?
7回までは覚えてるけどたぶん10回は余裕で越してるはず。
おかげで症状が酷くなる前に察知できるようになったのは収穫かも?。
この程度なら数日程度で全快するみたいだからホッとしたのだ。
感染者だって男社会にいる限りは、ときにありえないくらいの無理をしなきゃいけない事があるわけで、
〆切のために完徹を限界までしたりとか、確実にそれらが要因になってるのは明白だったり(汗。
だって、お仕事しなきゃおまんま食えないし・・・。
今回は無職になってるわけだけど、ここんとこずっと体調が安定してなかった。
ま、何年経っても免疫は低い位置でずっと横ばいだしある意味仕方ないか。
不治なんだから生活の質を落とさずに生きるというところが着地点というか、そこを持続しなくちゃって。
時と場合によっては報告するけど、自分で対処できることは事後報告でも基本的にはあまりしたくない。
服薬アドヒランスに従ってもこれだけ何度も帯状疱疹になる患者だなんて、
恰好の研究対象になりうる可能性があるのは想像に難しくないや(汗。
・・・・だからこんなことで目立ちたくない、できればひっそりとその他大勢に埋もれていたい。
この病気はまだ未知な部分が多いせいか、
ぶっちゃければ全てがデータ取りであり、そのアクションの全てが治験でしかないから。
数値的に問題がある場合をのぞけば、次回の来院までに回復させればいいって考えではダメかな?
病院に通い始めたとき、血膿まみれだったこともあって包帯でグルグル巻きにして泣き暮らしていた。
そのせいか、今でもそこかしこにその禍々しい爪痕は残ってたりして(涙。
日和見感染症や梅毒などで状態が酷く、全身くまなく症状が出ていたせいか、
他の科や研修医の実地教育も兼ねて大勢の医師が入れ替わり立ち代わりやってきたのを覚えてる。
まるでモルモットみたいだなって。
それがちょっとトラウマになってて、心が壊れてくあんな経験はだから二度と無理なんだな。
好き放題に猛威をふるった病み煩いの遺恨は、ボクに一日たりともHIVを忘れさせない。
朝起きて鏡を見るときも
一生懸命、仕事に取り組んでるときも
テレビを見て笑っているときでさえも
怖いのかもしれない。
拒絶されることが。
否定されることが。
誰からも必要とされない悲しみが。
心の底をたたいてみてもカラっぽの音しかしない。
・・・カラダが綺麗なまま感染が分かって投薬している人が心底羨ましいや。
医療の進歩によって、劇症的にエイズが発症して死ぬことはだいぶ少なくなった。
慢性病としてのステージに移りつつもあるけどいまだフワフワとした仮初めの人生を生きている。
他の病気も患っていて、予後が良くない場合は認知症などにも関係してくる。
だから人一倍気を遣って毎日を過ごす、でも時々何もかも忘れたくなる時もあるや。
もしかして、大切な人たちの顔もいつか忘れてしまうんだろうか?
現実は残酷だ。
全部嫌になって消えてしまいたいときだってある。
一度呑み込まれてしまったら一生この深淵の視線から逃れることが出来ない。
端から見てれば愚かだと思うのかもしれない。
それでも抑えがたい愛憎の感情をなだめながら今日も生きている。
一生懸命闘ってるみんなが幸せになれるといいな。