今日は移住先へ送る予定だった業務用品の買取りをしてもらいました。
事前に買取リストを送っていたのでおおよその予想はついていたけど・・・
まあそれなりの買取価格にはなったかな。
当たり前だけどどれだけ新品でも買った値段にはならない(汗。
でも、やはり流通ルートのある専門店へ依頼して大正解だったや。
なかにはショールームへ足を運んで吟味に吟味を重ねて購入した物もあったので
次第に運び出される荷物を見ているとなんだか泣けてきた。
でももうボクには必要のないものだし、見ているだけでツラいから大損するのは覚悟していたわけで。
これで少しは気持ちの区切りを付けられるかな・・・・・
向こうで捨てられるよりはぜんぜん良かったのかななんて、ちょっとはいい方へ考えてみる。
ホントなら店舗の設備投資と運転資金、全てを賄うことを考えて、
トータル○千万を会社名義にして向こうに渡すつもりだったんだから。
この話は彼にはしてなかったんだけど、これでよかったんだよねきっと。
なんていうのかな・・・燃え尽き感がすごいのだ。はぁ・・・
それでも気がつけばフィルムの向こうで微笑んでいる彼を女々しく見つめてしまう。
カメラ越しの逆さまの世界、失った日々でさえ陽の光は容赦なく思い出を映しだしていく。
昇る太陽を見て沈む夕日を眺めてたがいに無邪気に笑いあったはずなのに、
今ではひとり、明日がくることを嘆いているんだ。
こみ上げる愛しさや憎しみも、本のページをめくるように
現実をただただ目の当たりにできたならこんなに涙せずに済んだのだろうか?
無機質なビルの間を通り過ぎるととたんに全てが遠く見えて
そして物語が終わったことを思い知る。
時を刻む音を聞きながら、いつか笑い声や髪をかきあげる仕草でさえ忘れていく。
声を聞きたい気持ちを抑えて、途切れ途切れの想い歌を最後につぶやく。
『大好きだったよ』
・・・・これでホントのさよなら。
空の切れ間から零れ落ちる天使の梯子、いまこうしている間でさえ、記憶は優しく変わっていく。
孤独のなかで自分らしく生きることなど何の意味もないのかもしれない・・・・。
そしてボクはまたひとりになった。