はうーん(涙。
ここ数日、40℃の高熱に悩まされ続けている。
相変わらず頓服でもらったロキソニンはパルプンテ並に効きやしないので病院へ。
そんななか。相方さんから沖縄行きのチケットを確保せよ!の指令がくだる。
朝から航空会社のHP前でスタンばるも、ハイシーズンのチケ争奪戦に運悪く敗れたりして。
ほーぷ、これからどうしたら・・・帰る家も愛もなくして。
だがしかし!翌日のリベンジで別日をゲットできたのでそれはそれでよかったのだ。
・・・工事も順調に進み移住も現実味をおびてきたこのごろ。
その時が近づけば近づくほどに、希望の中にある虚無や絶望でボクの心はざわつきはじめる。
紺碧の空をすべる彩雲は虹色の円を描きながら砂利に吸い込まれていく。
まばゆいばかりの幸せな情景は、途端にその輪郭を失いボク心の中で塗りつぶされていくのだ。
『わんこたちは連れて行けないからね』・・・相方さんの言葉がずっと頭から離れないや。
ボクとわんこたち。出逢ってもうすぐ13年が過ぎようとしている。
前の相方さんはボクが友だちを作ることを極端に嫌ったため、
ボクにとってかれらは唯一の話し相手だったからだ。寂しい人生だけど。
井の中の蛙大海を知らず。
ボクの中の世界は相方さんとわんこたちで完結していて。
ほんと馬鹿なヤツだって自分でも思ったりして。
相方さんのこと、仕事のこと、今日あったこと。
気がつけば堰を切ったように彼らにいつも一方的に話していたや。
だけど、かれらは何も言わない。言ってくれない。
ただ、ボクのそばにいつも寄り添い見守ってくれててそれだけでなんだか安心できたんだ。
相方さんがボクに触れることすらなくなっていつしか10年が経とうとしていた。
誰にも触れられず10年ガマンできたから20年もきっとガマンできる。そう思っていた。
いま思えば。やる対象ではないけど別れるつもりもないという相方さんの言葉に、
ボクは一筋の光を見いだして女々しく縋っていたのかもしれない。
だけど相方さんがいちいちボクにするハッテン報告にとうとう心が折れてしまった。
・・・・寂しくて、ただただ温もりがほしくて他の人と数回関係をもってしまったんだ。
そのたった数回で病気になってしまったけど、それは自業自得でしかないわけで。
相方さんを裏切ったショックで自分を戒めてばかりいたけど、
無限の闇夜に見つけた二つの鼓動はこんなボクにも生きる意味を与えてくれた。
彼らはボクにとって、
大切なパートナーであり、
かけがえのない友だちであり、
ときには戒めてくれる先生であり、
そして我を忘れて一緒に遊んでくれる子供であった。
彼らは何よりも、誰よりも、かけがえのない、とても、とても、大切な存在なのだ。
だから今の相方さんの『連れていけないから』という言葉をいまだに呑み込めない。
そんな自分がいて、そのそばには犬が心配そうに見ていて、それがとても苦しくてたまらない。
仕方がないことだと心の中で言い聞かせるけど、
相方さんに交渉すれば、まだどーにかなるんじゃないかとまた答えを探してしまう。
このことが分かってから、今まで以上にボクら三匹はいろんなことを話すようになった。
相変わらず彼らは何も言わないけれど、伝えきれないことがたくさんあって泣いてしまう。
相方さんに対しては『犬のことでこんなに迷ってしまうなんて、
ボクは本当にカレを愛しているのだろうか』って自己嫌悪のループにはまってばかり。
幸い、前の相方さんはボクと同じくらいわんこたちを可愛がっていて
『安心して俺にまかしとけ』って言ってくれてて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ついでに『いままで酷い扱いばっかしてごめんな』ってなぜだか謝ってきたりして・・・・
聞けばいろいろ心境の変化があったとのこと。男の人ってほんとズルいや。
ちょっと戸惑ったけど気遣ってもらえて嬉しかった。
もう元には戻れないけど心から幸せになってほしいと思うのだ。
さよならが迎えに来ることを知ってか知らずか、彼らは最近甘えたちゃんになっている。
毎日は一緒にいれなくなるけど頻繁に会いに来るからどうかどうか許してほしい。
謝っても謝りきれない・・・・わんこたちに本当にごめんなさいなのだ。
時は無情な程に過ぎていく。まだどうしていいか分からないや(涙。